空調服・ユニフォームの加工方法徹底攻略[プリント編]

空調服のプリント加工

ユニフォームの役割と意味

みなさんの会社では制服はありますでしょうか?
最近、企業としての制服を廃止し、私服で勤務する会社が増えてきております。
私服にするメリットは、個人の着たい服をきれることや季節や気温に対応しやすいなどがあります。また、制服を導入するとなるとその分福利厚生費が高くなるということがあります。それに比べ企業として、制服を導入するのはどうでしょう。よくイメージされるのは作業服ですが、それだけではありません。女性が着る事務服、イベントなどで着用するブルゾン、夏場の定番になりつつある空調服、空調風神服など多岐にわたります。

作業服 ユニフォーム

作業環境から作業員を守る

これらを導入するメリットとしては、まず、挙げられるのが作業員の怪我や汚れなど作業環境から守ることです。火を扱う現場では、防炎加工がされた作業服や綿100%の素材のものでないとやけどの危険伴うことや、炎天下での作業では熱中症などの労働災害を防ぐ目的で空調服、空調風神服の着用が推奨されています。

プライベートと仕事を区別

次に、プライベートな時間と仕事を区別することができます。私服で仕事をする場合、仕事とプライベートが混同してしまいがちですが、ユニフォームに着替えることで、仕事のオン、オフを意識し仕事とプライベートを混同することを防いでくれます。

モチベーションの向上

その次に、従業員のモチベーションの向上があります。医師やパイロットなど一般的に知られた制服がある専門職は制服を着ることで従事している責任感が出ることでモチベーションの向上に繋がります。この効果は専門職だけではありません。同じユニフォームを従業員全員で服装を揃えることで、仲間意識が芽生え、連帯感を持つことが出来ます。また、外部からも同じ制服を着用していることで、会社や組織を認識してもらいやすくなります。このメリットをより活かすためには、ユニフォームへのマーキンが有効です。社名やロゴの入ったユニフォームを着用することで従業員のモチベーションの向上をより高めることが出来ます。マーキングについては、プリントや刺繍もしくは、ワッペンで加工させて頂くケースが多いですが、今回はその中でもプリントについて、ご紹介させて頂きます。

シルクスクリーン印刷と転写印刷

プリント加工イメージ

上記のように様々な効果があるユニフォームですが、より効果を高めるのが刺繍やプリントを施すマーキング加工です。同じ形のユニフォームであっても会社のロゴや会社名が入ってくるだけでかなり意識はかわってくるものです。今回はそんな加工方法の中からプリントによる加工を詳しく解説していきます。

ユニフォームにプリントをする場合、大きく分けてシルクスクリーン印刷と転写印刷の2種類あります。それぞれ特徴があり、入れたいマーキングの内容や着数、費用によって、最適なプリント方法が変わってきます。

熱転写プリント

熱転写専用の転写シートへロゴをプリントし、
そのロゴを切り取り、服へ熱と圧力で圧着させる方法になります。
型代がいらないため、小ロット、また、グラデーションがかかっているなどデザインが複雑な場合、採用されるケースが多いです。

メリット

・色数の制限がない
・シートへカラープリントしますので、他のプリントなど方法に比べデザイン、色の再現度が高いです。

デメリット

・1着あたりのプリント代が他と比べ高いため、プリントの枚数が多くなる場合、他の方法と比べ、高くなることがある。
・細かいデザインの場合、デザインの周りにフチが出来る。
(フチはベースの生地と近い色にすることも出来ます。)
・他の方法と比べると耐久性が劣ることがある。

シルクスクリーン印刷

版画のような方法になり、デザインの色ごとに版を作り、インクを刷り込んでいく方法になります。
数量が多い場合、大きなデザインをプリントする場合に採用されるケースが多いです。

メリット

・版の通りにインクを刷り込み作成しますので、デザインのみをプリントすることが可能で、仕上がりが綺麗になります。
・熱転写プリントに比べると耐久性が高いです。

デメリット

・色ごとに版の作成が必要で、色数が多いと金額が高くなる。
・プリントする面の裏側に裏地、ポケットなどがあると、プリント面に影響するため、基本的にプリントが出来ず、平面にしかプリントが出来ません。
・プリントする素材によって素材ごとの版が必要になる可能性があります。

シルクスクリーン印刷

シルクスクリーン印刷

シルクスクリーン印刷が向いている企業様

ある程度着数があり、マーキング予定のデザインの色数が少ない場合、シルクスクリーン印刷が向いています。

シルクスクリーン印刷の詳細

デザイン入稿について

アウトラインがかかったイラストレーターのデザインデータが最適なデータになります。
メールなどでお送り頂ければ、そのデザイン通りに版を作成し、プリント出来ます。
イラストレーターのデータがない場合もデータ校正代を頂く方になりますが、プリントできる場合もございます。

色数と大きさ 価格について

プリントの加工代は色数、大きさ、位置、プリントをするユニフォームの素材によって変わってきます。

注意点

服の裏地があるものなど一枚にならない服の仕様の場合、裏地の凹凸がプリント面に影響してしまうため、プリントが出来ないため、注意が必要です。

シルクスクリーン印刷の制作手順 期間

データを入稿

版の作成

プリント

乾燥

袋入をして出荷準備

閑散期、繁忙期の時期、着数によって変わりますが、
おおよそ2~3週間ほどで出来上がってきます。

転写印刷

転写プリント

転写印刷に向いている企業様

着数が多くない、プリント内容が何種類もあることや、プリント予定のデザインにグラデーションが入っているなど
シルクスクリーン印刷での再現が難しい場合、転写プリントがおすすめです。

転写印刷 の詳細

デザイン入稿について

シルクスクリーン印刷と同じようにアウトラインがかかったイラストレーターのデータが最適なデータになります。イラストレーターデータがない場合もできる場合がございますので、お問い合わせ頂ければと思います。

大きさ 価格について

転写プリントはサイズによって値段が変わります。
ユニフォームへプリントする場合、おおよそA4サイズ程度の大きさが最大のサイズになります。

注意点

プリント部分に生地の切り替え、縫い目がある場合、そこから浸水する場合などがありますので、プリントが出来ません。また、撥水や防水素材の場合、転写シートの糊を弾いてしまうため、基本的にはプリントが出来ません。

転写印刷の制作手順 期間

データを入稿

転写シートの作成

圧着

袋入をして出荷準備

閑散期、繁忙期の時期、着数によって変わりますが、
おおよそ2~3週間ほどで出来上がってきます。

まとめ

ユニフォームでチーム力アップ

ユニフォームへの加工は難しいものではありませんが、特徴が一長一短で様々あります。こんなものを作りたいというご要望をお伝えください。最適なご提案をご用意させて頂きます。

ユニフォーム相談窓口