マーキングの〇〇〇って大丈夫?

マーキングのよくある質問

マーキング・加工をする意味

なぜ刺繍やプリント加工をすのる?

 

企業やチームが刺繍もしくはプリントでマーキングすることによって、オリジナリティーを出すことができます。いわゆる既製品の同じデザインの服でも、肩口や胸などにロゴやイラストが入れば、見た目は大きく変わります。また、ユニフォームとして同じロゴを入れることによって、一体感を持たせることができます。一つのチームとして働いているという意識をマーキングによって持てますので、士気や連帯感を高めることにつながります。さらに、こうしたユニフォームのロゴを企業名やスローガンにすることによって、宣伝ツールとなります。ロゴを多くの人に覚えてもらえれば、ユニフォームだけでも知名度を上げるのに役立ちます。

加工方法の種類について

どんな加工方法があるの?

 

マーキングにはいくつかの加工方法があって、それぞれに仕上がりやコスト、耐久性が異なります。主な加工方法としては、刺繍やプリント、ワッペンがあります。また、細かく分けると転写印刷やシルク印刷といった加工方法もあります。マーキングする素材や使われる環境、予算などによって用いられる方法は違いますが、刺繍とプリント、そしてワッペンが多いです

刺繍加工ってどんな加工?

 

刺繍加工とは、糸を縫い付けることによって柄や文字、数字などを入れる方法です。マシンで自動的にできるようになっていますので、デザインさえ作ってしまえば、大量の刺繍も可能です。刺繍加工のメリットは、糸で立体的に作ることができるので質感が高いという点を挙げられます。高級感がありますし、他の手法と比べると丁寧な仕上がりとなります。また、プリントをするよりも耐久性があるというのもメリットです。糸がほつれない限りはしっかりとマーキングを確認できますし、色落ちも少ないです。洗濯や摩擦にも比較的強いので、作業服として使用する際にも長持ちするのがうれしいところです。デメリットとしては、コストがかかるという点です。また、機械による作業であるとはいえ、プリントよりも作業時間を必要とします。さらに、生地や構造によっては刺繍対応できないものもあります。かなり薄くて糸を縫えない生地や、逆に裏地が厚くて刺繍をすると生地がよれてしまうものなどがあります。
転写印刷ってどんな加工?

 

印刷用の転写紙と呼ばれるシートに一度印刷して、それをカットして貼ることでマークを付けます。普通のペーパーへの印刷と変わりありませんので、色の制限がなく完全なるフルカラー印刷が可能です。そのため、写真やイラストなどを服に加工するのに適しています。版を作らなくても大量に加工できますので、色味が増えることでのコスト増が生じないのもメリットと言えます。一方で、転写紙に印刷してから、その形に沿って切るという作業をしますので、どうしても細い線の部分では縁を付けないといけなくなります。そのため、本来のデザイン部分に空白が生まれて縁となって見えることになります。完全に思い通りの形に仕上がらないというデメリットを思いに留めて、デザインを考案するようにしましょう。
シルク印刷ってどんな加工?

 

初めに版を作り、そこからインクを刷ることによってプリントをしていきます。少なくても生地へのプリントでは、このシルク印刷の手法が採られることが多く、市販品のほとんどはこのやり方でデザインが作られています。インクを直接刷るため、色あせが起きにくく洗濯を繰り返してもキレイな状態を保てるのがメリットです。また、耐久性が高いので、摩擦や折りに対しても強いです。一方で、印刷をするためにはまず版を作らないといけないので、版代がかかってくるという点がデメリットとなります。特に印刷枚数が少ないと、版代の割合が高くなりますので割高となります。コストを下げるためには、できるだけ枚数を増やすことです。枚数が多くても版は一つで済みますので、それだけ一枚当たりの単価は安くなるからです。
ワッペンってどんな加工?

 

ワッペンは布などで作ったデザインを熱で服に貼ることでマーキングする手法です。刺繍のように立体感のあるデザインにできますので質感や温かみを与えることができます。また、ワッペンだけを大量に作り、服には貼るだけで済みますので、刺繍よりも効率が良くコストを抑えられます。また、服によって貼る場所を変えられるというのもメリットの一つと言えるでしょう。一方で、ワッペンの接着部分が経年劣化や熱などによって弱くなってくると、ワッペンそのものがはがれやすくなるというデメリットがあります。また、熱を利用して貼ることが多いので、熱に弱い素材には使えないという点も考慮しなければなりません。

加工方法についてよくある質問

それぞれのアイテムや素材に適したマーキング方法はある?

アウターで用いられることが多い布帛の素材には、ワッペンや刺繍が適しています。布帛は縦横に糸をクロスさせることによって生地を作っています。シャツやジーンズ生地、制服や作業服のアウターに多く用いられています。こうした生地は丈夫ですので、長持ちする刺繍やワッペンのメリットを十分に生かすことができます。特に作業服の場合は、仕事をしている時に擦れたり引っかいたりすることもありますので、耐久性のある刺繍が一番です。

Tシャツやポロシャツの様なニットのユニフォームには、シルクプリントや転写プリントがオススメです。プリントであれば大量に製作することも簡単ですし、コストも下げられます。また、繊維の密度が低いので刺繍をすると、生地によってはしっかりと縫い付けがしづらくなりますし、穴が開いてしまうこともあります。

ツルツルした素材のイベントブルゾンやベストには、シルクプリントや転写プリントがオススメです。平滑な表面ですのでしっかりとプリントが乗って、耐久性が高くなります。また、薄めのブルゾン生地だと刺繍が難しいこともあります

カッターシャツなどの薄い素材のユニフォームは、刺繍がオススメです。こうした服は着る機会が多く摩擦も受けやすいので、耐久性が高い刺繍の方が向いています。

マーキングに適していない場所やできない場所は?

 

刺繍の場合、ある程度の生地の厚みと密度がないと難しいです。糸の立体感が出せなくなりますし、針を通す際の穴が大きくなってしまうこともあるからです。多少の曲面でも縫い付けられるマシンが増えていますが、それでも曲面が強いと縫いがいびつになってしまいます。そのため、服によっては丸みを帯びる部分には刺繍ができないことがあります。

プリントの場合は、ストレッチ性の強い素材だと印刷できないことがあります。伸び縮みによって印刷部分が崩れてしまうからです。また、縫い目があるなど段差ができているところは、上手に印刷できないので通常はしません。また、表面に加工を施しているポリエステル素材などは、インクが乗りづらく生地の色が浮いてしまうことがあります。

ワッペンの場合は、たいていの場所に加工できますが、小さいものを肘や脇などの動きが強いところに付けるとはがれやすくなることがあります。

防水や撥水素材でもマーキングは可能?
刺繍は可能です。ただし、刺繍をすると、直接針で縫うことになり、穴を空けているのと同じなので、水が入るという点を覚えておく必要があります。そのため、その部分にさらに撥水加工をするなどの工夫が必要となります。一方で、プリントは不可能です。撥水や防水はプリントの顔料も撥くので、インクが乗らないからです。
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