お仕事服 大百科「介護士の仕事服ってどんなウェア?」

介護士の仕事服

我が国は2055年に人口の約40%が高齢者になるとされており、世界で類を見ないほどの超・高齢化社会が到来します。

高齢人口の急激な増加を見据えてか、全国各地に数多く介護施設が建設され、その事業所で働く介護士の数も増加中です。

今回は、介護士という仕事に関しての基礎知識から、適した仕事服まで解説します。

介護士の仕事

介護士ってどんな仕事?

介護士は、サービス利用者の身体の介助を主に、生活に関しての様々な手助けをする職業です。

介護の業界にもさまざまな職種が存在しますが、業界外の方々からは、すべて一括りに「介護士」とされがちです。

実際のところ、介護士は、おこなう業務や立場により、以下のような職種に細かく分類されています。

ヘルパー

ヘルパーとは、高齢者や障害者などの介護をする職業です。一般的に“介護士”と呼ばれている職種であり、ケアワーカーとも呼ばれています。

ヘルパーは、基本的には食事・入浴・排泄などの状況における利用者の身体介助がメインの仕事になりますが、時には掃除や洗濯をはじめとした家事の援助や、精神面のサポートまで担当する事もあります。

ケアマネジャー

ケアマネジャーとは、介護支援専門員とも呼ばれ、介護が必要な方々がさまざまなサービスやサポートを受けられるよう総合的な支援の計画を考えて、最適なケアプラン(介護サービス計画書)を作成する仕事です。

2000年に制定された介護保険法で規定されている専門職であり、介護保険のサービスを受けるにあたって必要不可欠な業種です。

ソーシャルワーカー

ソーシャルワーカーとは、高齢者や障害者、病気や怪我をしている人などを対象に、専門的な助言や支援をおこなう職業です。社会福祉士とも呼ばれています。

社会生活を営むうえでの様々な問題や悩みに対して詳しく相談を受け、適切な回答をすることが主な業務になります。

介護士のように身体の介助をおこなうのではなく、あくまでも相談業務でお客様の悩み事を解決する仕事です。

介護士の仕事風景

介護士の仕事服の歴史

次に、介護士という職業における仕事服の歴史について説明します。

介護保険制度が導入された2000年頃は、介護士用の専門ウェアは存在せず、市販のジャージなどを着用していたそうです。

しかし、介護業界の成長にともなって、産業の特性に合った、オリジナリティの高い専用ユニフォームが開発されるようになります。

機能性を重視するため、春と秋はポロシャツ、寒い冬にはカーディガンを着用することが多いでしょう。介護施設は利用者の性質上あまり冷房を強くできないため、半袖で過ごす時期が長いとされています。

多くの人は、ボトムにストレッチの効いたチノパンを着用します。ジャージのようなラフすぎる服装は、現在では禁止となっている事業所も多いそうです。

介護士の仕事服を選ぶポイントとは?

次に、介護士の仕事服を選ぶ際のポイントについて解説します。

仕事場の規定によりユニフォームが指定されている事もありますが、自由に選ベる環境の場合には、以下のような要素をチェックしましょう。

動きやすさ

介護職は、つねに動いている仕事です。

利用者を介助するにあたり腰や膝を曲げて作業する事も多いので、伸縮性のある生地を使用したウェアが好ましいでしょう。

安全性

介助する際には、お客様の身体に接触する事も多いため、怪我をさせてしまわないような衣服である必要があります。

ファスナーやボタンなどは事故につながる可能性もあるので、できるだけ装飾具の少ないウェアを選ぶようにしましょう。

清潔感

介護職は基本的に対人仕事ですから、清潔な印象を与えるユニフォームを着用するようにしましょう。

汚れにくく、抗菌性や防臭性などが高い製品であればバッチリです。

イメージ

機能性は大事ですが、同じくらいイメージも重要になります。

利用者を明るく元気な気分にさせてくれるような、明るい雰囲気のデザインであれば理想的です。パステルカラーなど、明るいトーンのカラーのウェアであれば、見る人をほっとさせてくれることでしょう。

しかしながら、あまりにも華美すぎるようなデザインとなると、NGです。

速乾性

介護士は肉体労働的な面が強い業種であるため、汗をかくことも多いでしょう。施設内は冷房が効いていることが多いですが、利用者に合わせて温度が高めに調整されている事も多く、

ビッショリと汗をかいたまま次の仕事に向かうのは不快ですし、何よりお客様が

吸湿性や速乾性の高いウェアを着用する事で、快適なコンディションを保ちながら業務に向かうことができます。

動きやすい仕事服

動きやすく清潔なものが最適!

今回は、介護士の仕事服について解説しました。

介護士は日々々さまざまな介助作業をおこなうため、機能性に優れた仕事服を着用する必要があります。

動きやすく速乾性があり、清潔感のあるウェアを選びましょう。

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