空調服 の色の選び方講座(2024/3/1更新)

色で選ぶ空調服

ユニフォームにとっての色とは?

色というのは人に大きな影響を与えるものです。そのため、企業はブランドカラーを設定して、特定の色もしくは色の組み合わせを見ると、その企業のことを思い出せるようにしています。また、工事現場や工場などでも、色の効果を上手に用いています。典型的な例としては、オレンジに塗られた部分や黄色と黒の組み合わせの塗装は、注意が必要であるとか、危険エリアであるという意味合いがあります。

こうした色の効果を作業服やユニフォームにも上手に使うことによって、いろいろなメリットがあります。企業としてのイメージを作ることができるというのもその一つです。また、作業の内容に合った色を使うことも有効です。たとえば、食品や薬品を扱う工場では白色の作業服が多いです。これは汚れが目立つ色で、清潔さを保つために役立ちます。逆に、工事現場や油を使うような工場では、グレーやブラックがユニフォームに良く使われます。作業ですぐに服が汚れてしまうので、目立たないようにするための配慮です。こうした色の知識を得て服選びに応用すると、よりオシャレな仕事着を選べますし、作業にも良い影響を与えることがあるのです。

季節毎の配色

服のカラーで一つの要素となるものに、季節があります。日本は季節によって気候が大きく変わり、季節ごとに人々のイメージも異なります。それは服の色によっても表すことができます。分かりやすい例として、夏はブルーやホワイトなどのさわやかで明るい色を選ぶことが多くなります。彩度の高い配色で服をまとめることによって、夏の暑苦しさをなくすことができます。一方、秋になると、落ち着いたトーンのものが好まれます。色合いも茶色や黒系のものが多くなってきます。寒さと共に穏やかなイメージが強い秋にはぴったりの配色となります。春は気候的には秋と似ていますが、やはり暖かくなる季節ということで、よりソフトで明るめの色が好まれます。若草色などがその典型で、パステルトーンなども好まれる配色です。

大事なのは、季節ごとにそれぞれのイメージに合ったトーンを選び、同じトーンで全体をまとめるということです。上下でグレー系とグリーン系と色合いを分けても構いませんが、同じトーンで揃えることで統一感が出てくるからです。逆に、トーンを合わせないとミスマッチな印象が強くなります。

季節の色

空調服の色の展開

空調服は、作業服やユニフォームという形で使われることが多いのが特徴です。また、多くの場合、野外で着ることを想定して作られています。そのため、汚れやすい現場で着るための服という考えが強いことから、暗めの色がベースとなっていることがほとんどです。ブラックやグレーが一番多く、紺色や濃い目のグリーンなどの展開が一般的です。こうしたベースとなる色に、アクセントとして明るい色合いを入れた空調服を展開しているメーカーもあり、おしゃれな雰囲気があります。特に、アウトドアシーンでも着られる空調服を提案しているメーカーでは色のバリエーションが豊富で、蛍光色などの明るい色を入れていることが多いです。また、迷彩色といった、ちょっと変わったデザインの空調服も多くなっています。ベースとなっているのはやはり暗めの色ですが、たくさんの色が入っているものも多いので、選びがいがあります。

夏に比較的人気の売れ筋カラーとお奨めのカラー

空調服を着るのは、やはり夏が圧倒的に多いものです。そのため、各メーカーとも夏に人気が出るカラーを使って空調服を作ることが多いです。たとえば、淡いグリーン系もしくはブルー系をベースとするものです。さわやかで涼しげな印象を与えますので、運送業や建設業などで用いられることが多いです。特に、電気関連の会社では淡いグリーンの作業着を着ていることが多いので、違和感がありません。清潔感があるため、夏以外の季節でも着られて着回しがしやすいというのも人気の理由です。

現場の状況によっても違いますが、やはり夏ならこのような淡いトーンの服がおすすめです。工事現場や工場だと濃い色が基本となるものですが、同じグレーでも薄めのトーンにして、さわやかさを出すことができます。また、明るめのブルーにしてみるというのもおすすめです。ブルーは元々さわやかなイメージが強いので、多少濃い目の色でも暑苦しさがありません。それでいて、それほど汚れが目立たないので、現場作業でも着やすいです。

薄いブルー

ファンカラーも選んでオリジナルの空調服を

空調服は生地だけでなく、ファンが部品として付いているため、デザインの一つのアクセントとなっています。どうせならファンの色にもこだわって、オリジナルのユニフォームとするのも良いでしょう。ファンはほとんどの製品でブラックです。しかし、中には明るい蛍光色やホワイトのものもあります。そこで、暗めのトーンの服を着ているのであれば、ファンを目立つ明るい色にして強調する、というのも楽しい選び方です。空調服を着ているということをアピールできますし、他の作業服にはないデザインとなりますので、企業としてのイメージに存在感を出すこともできます。

ファンはメーカー製でも交換することができますので、カタログなどで色のバリエーションをチェックして、服の色合いとのバランスを考えてみると良いでしょう。企業として大量に空調服を発注するのであれば、デザインの注文も付けやすくなります。その際には、服の部分のデザインだけでなく、ファンの色についても変化を付けられるかを聞いてみましょう。ユニフォームとしてオリジナリティーが出ると、一目見ただけでもどこの企業かを分かってもらえますので、一つの宣伝ともなります。

空調風神服のファン 空調服のファン

ユニフォームの売れ筋カラーランキング

それぞれの業界で異なる色の作業服が使われていますが、総合的に見た売れ筋のカラーランキングをチェックしてみましょう。このランキングを見れば、どんな色にしたらいいかについて参考にできるでしょう。

1位 薄いトーンのグリーン

上記でも解説していますが、淡いグリーンは幅広い業界で用いられている配色です。エコなイメージもあるため、運送業や倉庫業などで使用されるケースが多いです。また、建設業でも利用されることが多い色ですが、特に内部作業に携わる職人さんたちのための作業服として採用される割合が高いです。

薄いグリーンの空調服

2位 ホワイト

ホワイトはユニフォームの定番とも言える色です。特に、食品業ではホワイトが定番色となっています。清潔感があり、明るいイメージが強調されるので、他の業界でも採用されることもあります。特に、運送業ではライダータイプのホワイトというのは人気が高いです。使いやすさを考えてポケットやボタンの配置を工夫してあり、その部分をブラックにするなど、ホワイトとの対比としているケースが多いです。

白系 空調服

3位ネイビー

建設業で多いのが紺色系の服です。汚れが目立ちにくいですし、色落ちもしにくいというメリットがあります。ちょっとトーンを淡くすれば、夏の時期でも暑苦しくなく着られるというのもポイントです。

ネイビー空調服

まとめ

作業員の服の色というのは、企業のブランドイメージとなったり、作業の内容に合ったものとしたりすると、大きな効果を持ちます。そのため、定番色というだけで決めるのではなく、じっくりとどんな配色の服にしたらいいかを検討して選定しましょう。お客様に与える印象も変わってきますので、営業という面でも良い影響を与えてくれるでしょう。