空調服(R)のオフシーズンの保管法とは? 正しい保管方法を解説

空調服(R)・空調風神服は、一般的には夏場にもっとも活躍する製品です。春、秋、冬の、気温がそれほど高くはない時期には、ひとまず物置や倉庫に保管しているという方々も多いかもしれません。
ファンがついた空調服(R)は一般の衣服とは違って電化製品でもあるため、長期保管の際には注意しなければならないポイントがいくつかあります。
今回は、空調服(R)を長く使用するための正しい保管方法について、解説していきます。
空調服(R)は、オフシーズンにどう保管するかが大事
空調服(R)・空調風神服は、その特性から夏季に多く活用される製品です。それ以外の季節には、物置などに収納して長期保管している人も多いかもしれません。
しかし空調服(R)・空調風神服は、適切ではない方法を用いて長期保管してしまうと、故障の恐れや、劣化を早めてしまう可能性があります。
したがって、部材別に正しいメンテナンス方法を知り、適切に保管していくことが肝心なのです。
ウェア(服)の保管方法
空調服(R)・空調風神服のウェア(服)の長期保管の方法は、一般的な洋服と同じです。すなわち、洗濯表記にしたがい洗濯をして、シワがつきにくいように畳む、もしくはハンガーにつるして収納しておくことです。
唯一、一般的な洋服と違う特徴はウェアの腰部にファンを取り付けるための穴が空いていることです。穴の部分が曲がったり、歪んだりしないように気をつけて保管しましょう。
ウェア(服)の洗濯に関する注意点
空調服(R)・空調風神服のウェアは、普段の衣服と同じように洗濯機に入れて洗浄することができます。以下の注意事項を守って洗濯しましょう。
洗濯表記にしたがう
注意点としては、かならず「洗濯表記」にしたがって洗浄することです。間違った洗濯方法にて洗浄すると、ほかの洗濯物に色移りしてしまったり、生地が過剰に縮んでしまったり、トラブルの原因となります。
素材別に適した洗濯をする
空調服(R)・空調風神服のウェアは、生地に使用されている素材により注意しなければならないポイントがあります。それぞれ素材別に注意点を説明します。
綿素材
綿100%の素材の場合、洗濯することによって縮みやすいという特徴があります。また色落ちする可能性があるため、ほかの衣類と同時に洗濯する場合には、慎重に行う必要があります。
ポリエステル素材
ポリエステル素材は高温に弱く、あまりにも高い環境で乾燥してしまうと、溶けてしまう可能性があります。したがって、乾燥機にかける際には、設定温度に注意する必要があります。乾燥機を利用する場合には、取り扱い説明書をよく読み、適切な温度にて乾燥させましょう。
チタン加工素材
UVカットを目的に、裏地などにチタン施されされている「チタン加工」という素材を使用したモデルもあります。チタン加工素材のウェアは、通常のように洗濯を繰り返してしまうとチタンが剥離してしまう可能性があります。かならずファスナーを閉じて、洗濯ネットに入れてから洗濯することを心がけましょう。
油汚れや泥汚れが付着している場合には下洗いをする
油汚れや泥汚れなど、しつこい性質の汚れが付着したままで洗濯機に入れることのないようにしましょう。汚れがほかの衣類に付いてしまうリスクがあるため、事前に汚れに合った下洗いをしておく必要があります。
生乾きのまま電源を入れて使用しない
洗濯後は、生乾きのままファン・バッテリーなどを取り付けて電源を入れないようにしましょう。完全に乾かないまま使用してしまうと、故障や事故の原因となります。
ファンの基本的なメンテナンス・保管方法
基本的なファンユニットの付け外し方・清掃方法・保管方法について説明します。ファンは外気を取り込む構造上、ホコリや粉塵などが溜まって汚れやすいため、定期的なメンテナンスが必須です。
また、デリケートな製品であるため、適当に付け外しをしてしまうと劣化してしまう恐れがあります。かならず以下のような行程を踏んでメンテナンスをしましょう。
ファンの取り外し方
1.バッテリーの電源を切り、バッテリーからケーブルを外す
2.ファンユニットからケーブルを外す
3.空調服(R)の内側からファンのリング部分を外す
4.空調服(R)の外側からファンを外す
ファンの洗浄方法
空調服(R)・空調風神服に用いられているファンは、一部の製品をのぞいて水洗いをしてはいけません。以下のような手法を用いて清掃しましょう。
1.中性洗剤を塗布した布を用いて、ファン本体を拭く
2.綿棒などに中性洗剤を塗布して、ファンのカバー、ケーブルジャックの部分を拭く
上記のような方法のほかにも、精密機器の清掃などに用いられる「パーツクリーナー」という製品を使用して洗うこともオススメです。
またメーカーから発行されるカタログや取扱説明書に洗浄方法が記載されいている場合もありますので併せてご確認ください。
洗浄後のファンの保管方法
洗浄後のファンは、直射日光を避けて保管します。日光が当たり続ける場所に置いておくと、変形してしまう恐れがあるため、注意しましょう。
バッテリーの長期保管の方法
空調服(R)・空調風神服のバッテリーは工業製品であるため、適切でない保管方法を用いると内部から劣化してしまうリスクがあり、最悪の場合には使用不可能の状態になってしまう可能性があります。
正しい保管方法を実行することで、バッテリーを長持ちさせます。
バッテリーの電池残量に注意
空調服(R)・空調風神服のバッテリーには一般的にリチウムイオン電池が使用されており、電源を入れていない時にも「自己放電」という現象が起こっています。
ただ放置しているだけでも1年で約10%程度を自己放電するため、長期的に保管をしていると電池の容量がなくなり「過放電」という状態になります。過放電は、電池の寿命低下につながる可能性があります。最悪の場合、電池内部の化学反応により再び使用することができなくなるかもしれません。
したがって、バッテリーを長期保管する際には、電池の残量が過剰に少ない状態のままではいけません。しかしながら、逆に満充電の場合にも、電圧の関係で電池が劣化してしまう可能性があります。
理想的な電池残量は「30~50%程度」とされており、バッテリーを長期保管する際にはたまに電池残量をチェックし、上記の残量まで調節するように充電しておくことがオススメです。
バッテリーを保管する環境の温度
空調服(R)・空調風神服のバッテリーには、リチウムイオン電池が使われています。リチウムイオン電池は、化学反応を起こさないよう、基本的には低温環境で保管することが推奨されています。しかしながら、冷蔵庫などに入れてしまうと開閉の際に温度差が発生して、錆びてしまったり結露してしまったりする可能性があります。また、冷蔵庫内の水分が付着してしまうと、電池がショートしてしまう恐れがあります。
したがって、バッテリーの保管場所の温度は、常温(15~25℃)の湿気の少ない環境が望ましいとされています。
定期的なメンテナンスを施して、空調服(R)を長持ちさせよう
今回は空調服(R)・空調風神服における、オフシーズンの際の適切なメンテナンス法について解説しました。
空調服(R)・空調風神服は、適切な保管方法を守ることで、製品の寿命を伸ばすことができます。それぞれの部材を長持ちさせるためにも、正しい保管方法を遵守していきましょう。
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