サイズ違いはダサい!カッコ良く着こなす為の作業服のサイズ選びと測り方

作業服のサイズ違いはダサい

仕事をしている男子は格好いい!

仕事をしている男子は格好いいものです。集中してなにかに取り組んでいる様子、または汗水を流しながら一生懸命作業をしている様子は、異性だけに留まらず多くの人を引きつける魅力を持っています。
作業着はいわゆるガテン系にとって単に作業をしやすくするための服ではなく、自分を魅力的に見せるためのアイテム、さらに言えば戦闘服といっても過言ではないでしょう。この作業服でもって自分は全身全霊を込めて戦っている、見る者にそんな印象を与えることで魅力的に見せることができるわけです。
そんな戦闘服となる作業着ですが、魅力的に着こなしてかっこよく見せている人もいれば、なんとなく冴えない、垢抜けない印象を与えてしまう人もいます。これは必ずしも作業服のデザインに由来したものとは限らず、サイズと着こなしの両方が影響しています。

普段着でも明らかにサイズが合わない大きめの服をだらしなく着ている人は、格好よく見えないものです。作業服の場合は、そんなサイズ感と着こなし方がはっきりと現れる傾向が見られます。作業現場のスタッフがみな同じ作業服を着ていることも多いため、スタイリッシュに着こなしている人とだらしなく着こなしている人の間ではっきりと差が出てしまうのも理由の一つです。
作業服をかっこよく見せるためには、まず自分にあったサイズを着ること、そのうえでキビキビと作業をしている印象を与えるような着こなしを心がけることが大事なのです。ガテン系ではサイズ感・着こなしの両方においてルーズな印象はご法度といえるでしょう。

格好いいサイズ感って?

では作業服姿をかっこよく見せるサイズ感とは?と疑問に思う方もいるはずです。これは「ジャストサイズとはなにか?」という疑問とも関わってきます。あくまで作業服ですから、しっかり動けることが大前提です。例えば物流業など物を持ち上げる作業では、腕の上げ下げをスムーズにできるかどうがポイントになってきます。腕から脇にかけての部分が窮屈に感じるサイズでは、いくら見た目がピッタリに見えても適していないわけです。
この作業に合っているかどうかに加えて、その人の体型に合っているかどうかを加味したうえでジャストサイズを選ぶことになるわけです。現代のファッションではスリムなデザインがもてはやされていますが、ガテン系の作業服では必ずしもスリムならよいというわけにはいかないのです。先程あげた腕を繰り返し上げ下げする作業はもちろん、農作業のように立ったりしゃがんだりを繰り返す作業においても小さすぎるサイズは適していません。
かといって大きすぎるサイズだとスムーズな動きの妨げになりますし、溶接業など繊細な動きが求められる作業だと思わぬ危険をもたらすことにもなりかねません。
そうなるとなかなかジャストなサイズを難しくなってくるわけですが、そんな作業服選びに役立つサイズの基準があります。それを踏まえた上で自分にあったものを選んでいくわけです。

作業着のサイズの選び方

作業服のサイズの選び方でまず踏まえておく必要があるのが、2種類のサイズ表記が存在することです。それぞれの特徴を踏まえておかないと大きな勘違いをしたまま注文してしまい、購入した後になってまったくサイズが合っていないことに気付かされるといったことも起こりえます。
まずひとつ目は仕上がり寸法です。大半の作業服では、この仕上がり寸法が使われています。これは実際の作業服の寸法を示したものです。胸まわりが90センチと表記されていれば、その作業服の胸まわりが90センチとなるわけです。
もうひとつはヌード寸法です。こちらは着る人の体のサイズを前提に表記されているものです。つまりヌード寸法で胸囲90センチと書かれている場合には、胸囲90センチの人に合ったサイズということになります。
ですから、例えば仕上がり寸法で胸まわりが90センチと表記されている作業服を胸囲90センチの人が着れば、間違いなくキツくて手足を動かすのが難しくなってしまうでしょう。作業服ではインナーを着用したうえで着るのが大前提ですから、これは合わないサイズということになるわけです。
胸囲90センチの人は仕上がり寸法が90センチよりもひと回り大きいサイズを選ぶ必要があるのに対し、ヌード寸法の場合には90センチか少しだけ大きな目のものを選ぶとジャストサイズになります。この点を踏まえておかないと、とんだ勘違いをしてしまうことになりかねません。
サイズ選び

仕上がり寸法の測り方

仕上がり寸法の測り方には4つの基準があります。まず胸囲はファスナーやボタンを閉じた状態で両方の脇の下の間を測ったうえで「2倍」にした数字です。つまり身体検査で胸囲を図る時のように巻き尺をぐるりと回して測ったものではありません。
肩幅は両方の肩先の間を測ったもの、袖丈はたたんだ時に折り目になる袖山の肩先から袖口までを測ったもの、着丈は襟の付け根の部分から後ろ身頃の裾までを測ったものです。

ヌード寸法の測り方

一方、ヌード寸法の測り方はおもに7種類の基準が設けられています。胸の高い所を測ったバスト、胴のもっとも細い所を測ったウエスト、腰の一番太いところを測ったヒップ。さらに肩先の端から端までを襟ぐりの中央を通る形で測った肩幅、腕を自然に肘を曲げたまま下ろした状態で肩先から手首までを測った袖丈、後ろの襟ぐりの中心部分からウエストまでを測った背丈、そして後ろ襟の中心から上着の裾まで背中の中心線に沿って測ったのが着丈です。

サイズを選ぶ時の注意点

こうして見ても、サイズ選びでは仕上がり寸法とヌード寸法の違いを必ず踏まえておくこと、メーカー・商品ごとの設定やサイズ感を確認しておくことがもっとも重要であることがうかがえます。そのうえで自分のサイズをしっかり採寸して、できるだけ正確な数値を把握しておくようにしましょう。また、素材にもよりますが、服は洗濯すると縮みますから、あまりジャストサイズにこだわりすぎないのもポイントです。綿を筆頭にレーヨン、ウール、麻、絹など縮みやすいと言われている素材には気をつけましょう。
もうひとつ、ひとりひとりの骨格との相性も見ておきましょう。同じ身長体重でも、骨格ががっしりしている人と線が細い人ではジャストサイズも違ってきます。前者はワンサイズ大きめを、後者は小さめを選んでみるのも検討しましょう。とくに企業がスタッフ全員に支給する場合、表面的な体のサイズだけで判断してしまいがちなだけに、スタッフひとりひとりの体格もチェックしておきたいところです。

その他の格好悪く見える原因


サイズ感以外で格好悪く見えてしまうケースも見ておきましょう。まず他のアイテム、とくにインナーと安全靴との相性。あまりデザインやコーディネートにこだわるのも問題かもしれませんが、あまりにも作業服と合っていないものを使っていると、全体の調和が崩れて格好悪くなってしまいます。
もうひとつは、作業場全体の統一感と色の相性です。いかにもガテン系の力強い雰囲気をもった男性が、ピンクやオレンジの作業服を着て作業をしていると奇妙に感じてしまうものです。また、業務内容に合った色選びも大事です。例えば港や船上での作業では視認性も重要になるので、ある程度目立つ色が求められます。一方で汚れやすい現場でホワイトやイエローなどを選ぶと、すぐに汚れが目立って格好悪く見えてしまいかねません。
スタッフ全員が思い思いのデザインの作業服を着ていると、現場全体がバラバラな印象になって格好良さ、スタイリッシュな印象が損なわれてしまいます。全員を同じデザインの作業服にする必要はありませんが、統一感を損ねない範囲内でバリエーションをもたせるといった工夫もほしいところです。

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