【お仕事服 大百科】自動車整備士の仕事服ってどんなウェア?

自動車 整備士の作業着

「車の調子がおかしくなったな……」と感じた時、あなたはどうしますか?

多くの方は、自動車修理サービスの会社か販売会社のディーラーに見てもらい、不具合があったら修理を依頼するのではないでしょうか。

その際に欠かせない役割が自動車整備士という仕事です。

今回は、自動車整備士の仕事内容から、仕事服に求められるもの、オススメの服装まで解説します。

自動車整備士の仕事内容

整備士の仕事

自動車整備士は、お客さんから預かった車の状態を点検して修理・調整をする仕事です。おもに自動車ディーラーや整備工場、ガソリンスタンドなどで働きます。

私たちが日々車を安全に運転するためには欠かせない存在であり、とても責任の大きい職種といえるでしょう。

自動車整備士は人手不足?

JASPA(日本自動車整備振興会連合会)が実施している調査によると、自動車整備士は現在、全国で約33万人存在するようです。

しかしながら毎年その数は減少傾向にあり、昨今は整備業を営む企業・事業所において全体的に整備士が不足しています。日本の整備工場の約半数ほどで整備士の数が足りないとされ、1割の事業所においては運営の存続にかかわるほどの状況だそうです。

若手の整備士が増加していないことから、平均年齢は45歳を超えており、深刻な事態となっています。

必要な資格

自動車整備士は、搭乗者の安全を守るためには欠かせない職業です。

整備ミスによっては搭乗者の命を奪ってしまうリスクもあるため、自動車整備士として働くには、基本的に国家資格である「自動車整備士技能検定」の保有が必須となっています。

三級・二級・一級・特殊整備士の4つが存在しており、受験するには認証工場や指定工場にて一定の実務経験を積むか、専門学校・養成施設などで学ぶ必要があります。

三級は基本整備のみ行うことができ、二級で全般的な整備、一級では全般的な整備とともに他の整備士へ指導することができるようになります。

空調風神服 自動車整備

自動車整備士の魅力

次に、自動車整備士の魅力について説明します。

車に囲まれながら仕事ができる

仕事を選ぶにあたって「自分の好きなものに携わりたい」と考える人は少なくないでしょう。自動車整備士という仕事は、多くの時間を自動車と対峙することになるため、車好きの人にはたまらない仕事といえます。

日々、さまざまな車種が持ち込まれるため、憧れの高級車やクラシックカーなどを整備できる可能性があります。

スキルが身につけられる

整備士は専門職であるため、日々の仕事のなかで専門知識・専門技術が身に付いていき、働いていくほど高度なスキルを手に入れることができます。技術次第ではより高い待遇を求めて他社へ転職することも可能であり、プロフェッショナルとして自分を高めていきやすい業種です。

自動車整備士の大変な面

一方、自動車整備士の大変な面についても迫ってみましょう。

労働環境は楽ではない

自動車整備の現場は、決して楽ではありません。

まず、力仕事であるため体力が必要です。くわえて、油で服や身体が汚れてしまうことも多いでしょう。そして車両や機械、工具を扱うことから、作業を間違えると危険な事態となるリスクがあります。

つねに勉強し続けなければいけない

自動車に関する技術は日進月歩で進んでいきます。

世界的な脱炭素の流れから、EV(電気自動車)やHV(ハイブリッドカー)、FCV(水素燃料電池車)の普及が急速に進んでいく可能性もあり、自動車にまつわる新しいテクノロジーについて、つねに学習し続けなければなりません。

ほかの仕事と同じで、自己研鑽を怠らず、向上心を持って働ける人でなければ長く活躍していくことは難しいかもしれません。

自動車整備士の仕事服に求められる条件とは?

自動車 整備士 作業着

自動車整備士の仕事服には、以下のような要素を持つ製品がオススメです。

動きやすい

整備士は、点検・整備・組み立て・解体など、作業内容が多岐にわたります。

体勢を頻繁に変えることも多いため、動きやすく作業しやすいようなウェアであることが重要です。

洗濯しやすい

自動車の整備という仕事の特性上、衣服にさまざまなタイプの汚れが付きやすく、毎日の洗濯は必須です。

したがって、汚れが落ちやすいような機能や特性を備えていると便利です。

収納力がある

自動車整備士は、レンチやドライバーなどの工具を頻繁に使うことから、仕事服には高い収納力が求められます。

ポケットの数や位置、容量などが重要になります。

車に傷を付けづらい

お客様から預かった車ですから、作業中に車体へ傷を付けてしまうようなことはあってはいけません。

そのため、金具が飛び出していたり、バックルの付いたベルトが露出していたりするような服装はあまり適していません。

火傷やケガから身体を守る

ハードな工業製品を扱い、さまざまな工具や部材に接触することから、ヤワな服を着用していると怪我をしてしまうリスクが高まります。

また、熱くなっているエンジンへの接触や、飛び散る火花などの影響で火傷を負ってしまう可能性もあります。

したがって、難燃性を持ち、耐久性の高いウェアであることが好ましいでしょう。

帯電防止素材

静電気が発生してしまうと、火災につながる恐れがあります。

そのため、帯電防止素材を使用した服であれば安心に作業中をおこなうことができます。

自動車整備士にオススメの仕事服

自動車整備士の仕事服としてオススメの製品を3点紹介します。

つなぎ 服 MRK720シリーズ

つなぎ 作業着

ハイクラスな綿素材「ユニチカ・キルティス」を生地に使用しており、吸汗性・防汚性・ストレッチ性、制電性にすぐれています。

しなやかな風合いが心地よく、動きやすいため、整備作業には最適な逸品です。

 

つなぎ 服 YT7575シリーズ

ツナギ 作業服

腕の動きを快適にサポートする「楽珍袖II」というカッティング製法で作られた、ツナギ型のウェアです。

腕のあらゆる動作に対してスムーズにサポートしてくれるため、効率よく作業することができます。

また、帯電防止機能も付いているため安全です。

 

つなぎ 服 YT6350シリーズ

つなぎ 服

こちらは、生地に帯電防止の織編物を使用して縫製している帯電防止ツナギです。

JIS規格に適合しているため、安全第一を最重要視する現場においては特に“間違いない”製品です。

高い安全性とともに優れた機動性も兼ね備えており、あらゆるシーンで活躍が期待できるでしょう。

 

夏場には空調服を着用するのもアリ

夏場の整備工場は暑く、熱がこもりやすい空間となるため、熱中症になってしまうリスクがあります。

熱中症のリスクを避けるためには、作業に合わせて空調服・空調風神服を着用するのがよいでしょう。

空調服・空調風神服とは、背面についたファンから外気を取り込み服の内部を循環させ、汗を効率よく蒸発させて冷涼感を感じることのできる高機能なウェアです。

汗でベトつくことも少なく、快適なコンディションを保ちながら作業することができます。

空調つなぎ服

冬場はコンプレッションと電熱ベスト、ツナギの重ね着が最強!

整備士の作業服としてよくツナギが使われている理由として、動きやすさや洗濯の容易さはもちろんのこと、「ベルトのバックルや上着の裾などが存在しないため、車を損傷させづらいから」とされています。

しかしながら、冬場においては防寒性能が物足りない可能性があります。

そのような場合にオススメなのが「コンプレッション」「電熱ベスト」との重ね着スタイルです。
肌着としてコンプレッションを着用することで、汗を素早く吸収して肌を快適に保ちます。そして中間着・ミドルウェアとして電熱ベストを活用し、身体を暖めます。そして一番上のレイヤーにツナギを着て、作業に向かいましょう。

動きやすくて暖かく、汗をかいても快適に過ごすことができるという、言うことなしのファッションが実現できるのです。

用途にあわせた仕事服で自動車整備士はより快適に

今回は、自動車整備士の仕事内容から、適した仕事服まで解説しました。

自動車整備士は、私たちのカーライフには欠かせない、素晴らしい仕事です。

仕事に使うウェアには、業務内容の特性上、動きやすさや安全性が重視されます。気温や環境によっては、空調服・空調風神服や電熱ベストの活用もオススメです。

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