空調ウェアがクサい!?空調ウェアの臭いの落とし方(2024/3/12更新)

現場作業を仕事にしている人ならではの悩みに空調ウェアの汚れがあります。汚い空調ウェアは一生懸命働いている証だ!と言ってしまえばそれまでで、確かにその通りではあります。それでも、いくら汚れやすい環境で仕事をしているとしてもキレイなユニフォームや空調ウェアで仕事をスタートする方が気分がいいのも確かです。
業務内容によっては、一度ついてしまったら落とすことが難しい汚れもあるでしょう。それでも定期的に洗濯して可能な限り清潔な状態を保つためにできることはするものです。この日ごろの作業着のお手入れやメンテナンスの大切さは空調ウェアにも共通する点です。空調服(R)は、小型ファンが付いているおかげで暑い夏や汗ばむような作業環境でも服の内部に空気が送り込まれて涼しく快適な作業を可能にする作業服です。通常の空調ウェアと同様に洗濯やお手入れが必要です。しかし、空調ウェアならではの悩みを抱える人も少なくありません。定期的に洗濯してお手入れしているのに、どういうわけか空調ウェアがクサいのです。

洗濯したのに空調ウェアが臭い

ちゃんと洗濯しているのに、どういうわけか空調ウェアがクサいとか、特に汗をかく季節じゃないのに何か空調ウェアから嫌な臭いが気になる、ということは誰しもが経験したことがあるでしょう。何とかするために、洗濯洗剤を空調ウェア専用に変えてみたりいつもとは違ったメーカーの洗剤を試してみたり、粉洗剤から液体タイプに変えてみたりといろいろ試してみたという人もいます。それでもダメな場合は香りが強めの柔軟剤を使ったり消臭スプレーに頼ったりと、試行錯誤しながらなんとか臭い空調ウェアから早く解放されたいと思っているでしょう。そのためには、自分では臭いと思っている空調ウェアが本当に臭いを発しているのかとか、もうそうであればそのにおいの元は何なのか原因をしっかりと突き止めて、それに対応した対処方法を講じる必要があります。
洗濯しても落ちないニオイ

空調ウェアはなぜ臭くなるのか?

衣類のにおいを語るときに「汗臭い」という言葉をよく使います。この言葉を聞くと私たちの「汗」そのものが特有のにおいを持っていて、人それぞれ違う臭いで健康状態や生活習慣によって違う臭いを発すると考えている人は少なくないでしょう。しかしながら、実際のところ、人間の汗そのものは臭くありません。なぜなら、人の汗はニオイがしないからです。つまり、汗は無臭であるということです。空調ウェアがクサいと感じていて自分の汗がクサいんじゃないかと心配していた人は安心してください。汗そのものがクサいわけではないのです。
空調ウェアはなぜ臭くなるのか?

洗濯しても臭い原因

汗そのものは無臭なのにどうして空調ウェアがクサいと感じることがあるのかというと、空調ウェアについた汗や皮脂汚れを目に見えない細菌がエサとして食べる過程でニオイとなります。仕事着独特の嫌な臭いに「酸っぱクサイ」ものがあります。また、雑巾のような汚い水っぽいようなにおいもありますね。それらは、エクリン汗腺をエサとする細菌が増殖することによって発生しているニオイです。別の汗腺でアポクリン汗腺というものを聞いたことがあるかもしれません。こちらもニオイの元になり得るもので、細菌が増殖すると独特のにおいを発生してワキガ臭になります。では、どうして空調ウェアをこまめに手入れして洗濯していても最近が発生して臭くなってしまうのかというと、大きく分けて3つの理由が考えられます。
1つ目は、しっかりと洗っているつもりでも実は汚れが残っていて、空調ウェアの繊維の奥まで洗えていないことがあるからなのです。
2つ目は、洗濯した後の生乾きの時間が長かった可能性があります。
そして、3つ目は空調ウェアならではの可能性で、ファン部分に埃やカビが付着しているというものです。それぞれ、違った対処方法が必要なので一つ一つ確認して試してみながらニオイの原因を追究してみましょう。

空調ウェアの繊維の奥まで洗えていない場合の対処方法

空調服(R)、空調風神服、エアーセンサーなどの空調ウェアには、一日中のハードな作業で皮脂汚れや汗がべっとりと付いていますよね。基本的には、できれば当日中にまたは、なるべく早めに洗濯機で洗ってしまえば落とせる汚れです。それでも、特にひどく汚れてしまった場合や袖口、襟元やわきの下などの汗が付きやすい場所は、作業着の繊維の奥にまで汚れが浸み込んでしまっていて洗濯機で洗っても、汚れが残ってしまっていることがあります。
そして、その部分から細菌が増殖してニオイの発生源になってしまうというわけです。これは、気付かなうちに少しずつ汚れが蓄積されて行って、いつの間にか臭う空調ウェアになってしまうということがあります。それで、落としきれていない繊維の奥の汚れがあるか怪しいと思ったらお湯を使った手洗いを試してみましょう。まずは、40度くらいのお湯に洗濯洗剤をよく溶かします。そのお湯が温かいうちに空調ウェアを1時間ほど浸け置きします。その際に、特に汚れが蓄積していそうなところをもんだりつまんだりして手洗いします。1時間後に洗剤液を見て、ひどく汚れていたらもう一度同じ作業を繰り返しましょう。蓄積されたしつこい汚れは一度では落とせないことが多いからです。これを洗剤液の汚れの色が薄くなったと感じるまで行うと効果的です。ここまで出来たら、いつも通りの手順で洗濯機にかけて洗いましょう。すすぎをいつもより1回多めにするとより効果的です。

生乾きの状態の臭いを防ぐ対処方法

空調ウェアから水っぽい独特の不快臭が出ている場合は、洗濯後に生乾き状態の時間が長かったせいかもしれません。生臭い作業着で仕事をするのは気分もやる気もダウンしてしましますよね。そうなってしまわないためにも、洗濯をした後はなるべく早めに干すようにしましょう。天気の良い日なら日光が十分に当たる場所で干すことによって殺菌効果も期待できます。もし、仕事を終えて夜にその日の作業着を洗うのならなるべく風通しの良い場所に干しましょう。雨が多い季節やどうしても部屋干しにしないとしけない時は、サーキュレーターなどを使って空気の流れを作ると良いでしょう。

寝る前に干せば朝には乾く!? 速乾性のある空調服(R)・空調風神服 4選

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速乾性の素材なら、夜洗濯を回して干せば朝には乾いています。さらに、日中の汗もすぐに乾くので着心地バツグン!

速乾性の空調服(R) 74010 自重堂

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速乾性の空調服(R) AZ30699 アイトス

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速乾性の空調風神服 KF90450 サンエス

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速乾性の空調風神服 K1008 大川被服

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ファン部分に埃やカビが付着している場合の対処方法

空調ウェア特有のニオイの悩みに送風ファンのスイッチを入れた途端に嫌な臭いがプーンと漂ってくるという現象です。これは、ファン部分に垢やカビが付着していてそれがニオイの発生源になっている可能があります。もしもファンからニオイが発生してることが疑われる場合は、分解掃除を試してみましょう。ほとんどのメーカーの空調ウェア用ファンは分解ができるようになっていてフィルターを交換したり綿棒や布と中性洗剤を使って掃除ができるようになっています。詳しいメンテナンス方法は、取扱説明書を確認したりメーカーWEBサイトの情報を参照しましょう。
空調服にカビや雑菌が繁殖

臭い対策をすることも重要

空調ウェアからの嫌な臭いに悩まされないためには、ニオイの原因が発生しにくい環境を整えて事前の対策をすることがポイントです。最近では、脇や肩などに雑菌の増殖を防いでニオイを防止に効果を期待できる消臭・抗菌テープが仕込まれている商品があります。また、自分の作業着の気になるポイントに貼り付けられるデオドラントテープもあります。そういった後付けのアイテムを使用することができます。さらに、日ごろのお手入れで気にかけたいのが、帰宅後はすぐに洗濯するように心がけることです。確かに忙しい毎日で疲れて帰ってきた後の洗濯は手間ですが、それも一日の最後の仕事と割り切ってできるだけ早めに洗うようにしましょう。また、ドラッグストアやコンビニでも買える除菌シートや洗顔ペーパーなどでリフレッシュを兼ねて汗をこまめにふき取ることも効果的です。
空調服を清潔に

まとめ

空調ウェアのニオイ問題は季節に関わりなく現場で働く人にとって気になる悩みです。それでも、その原因と対策をよく理解していればその悩みも減らせます。洗濯のポイントやニオイ対策アイテムを活用して自分も周りも快適に働けるように空調服のお手入れを心がけていきましょう。