自分を守れるのは自分だけ! 『工場』『製造現場』における感染対策とは?

自分を守れるのは自分だけ! 工場・製造現場における感染対策とは?

1月8日、東京など1都3県において2回目の緊急事態宣言が発動され、1月13日には11都府県に拡大されました。

新型コロナウイルスの感染者数は飛躍的に増加し、感染力が高いとされる変異種も国内に入り込んでいるいま、感染対策を今まで以上に徹底しなければなりません。

今回は、工場・製造現場などの職種につく方々が取るべき感染対策について解説します。

コロナウイルスは、すぐそこまで来ている

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。

このまま自然に収束していく展開というのはあまり現実的な見通しではなく、ワクチンが人々の間に行き通るなどして集団免疫を達成するまで、私たちはウィズコロナを意識した生活をしていく必要があります。

ビジネスの現場においても、3密を避けてソーシャルディスタンス(フィジカルディスタンス)を徹底しながら、それぞれの持つ仕事に従事しなければなりません。

政府が奨励したこともあり、急速に普及したリモートワークですが、すべての職種がリモートワークを実施できるわけではありません。

その代表格ともいえる仕事のひとつが、工場などの製造現場です。

製造業の製造現場においては、業務の性質上リモートワークが難しいため、多くの従業員は現場に出向いて仕事をしなければなりません。

ソーシャルディスタンス

製造業の現場における感染予防対策

検温

工場など、製造現場での新型コロナウイルス感染予防対策については、日本経団連や各種産業団体などが独自にガイドラインを策定・配布しています。

それぞれのガイドラインをかいつまむと、以下のような対策を取ることが重要であるとされています。

朝礼や点呼は少人数でおこなう

朝礼や点呼は、できるだけ少人数でおこないましょう。一定数の人が同じ空間に集まらないように工夫します。

また、朝礼や点呼においても、それぞれの従業員が2メートル以上の距離を取り、ソーシャルディスタンス(フィジカルディスタンス)を実現することが重要です。

通勤には、できるだけ公共交通機関を使用させない

公共交通機関は、とりわけ密になりやすい環境と言えます。

できるだけ自家用車や自転車、バイクなどを使って通勤させ、電車やバスなどの公共交通機関を使用しないように呼びかけましょう。

毎朝の検温を実施する

従業員の健康状況を把握することは重要です。

毎朝、従業員の自宅か事業所内にて検温を実施させ、一定程度の発熱や、コロナウイルスが疑わしい病状が現出している場合には休ませるようにします。

更衣室を順番制・使用禁止に

更衣室を密な空間にさせないように、使用を順番制とするか、制服での通勤を認めるようにしましょう。

ラインごとに行動を制限

製造ラインが複数存在する場合、工程ごとにグループ化します。そして基本的に工場内ではそのグループメンバーでまとまって行動することにより、多数の人間同士をなるべく接触させないようにしましょう。

また、従業員はできるだけ2メートル以上の距離を取れるように、設備の位置なども工夫します。

交代勤務者に申し送り事項などの伝達には、口頭ではなくノートなどを使います。

設備の定期的な消毒

ドアやドアノブ、電気スイッチはもちろんのこと、工場の生産設備や、台車などの器具、制御パネル、レバーなど、従業員が触れる場所については、交代するタイミングも含めて、定期的に消毒するようにしましょう。

工場の設備・器具に合った適切な消毒液を用いることが重要です。

消毒ができないような設備・器具に対しては、個人の専用手袋などを活用して接触・操作します。

来客数を減少させる

来客、工場の見学などの数をできるだけ減らしましょう。

納品などで業者が来訪した場合には、検温をかならず実施し、発熱があった場合には内部に入れないようにします。

食堂や休憩室を工夫して利用

食堂や休憩室などでは、できるだけ横並びに座ります。もしくは、アクリル板やビニールカーテンなどを設置して飛沫リスクを抑えましょう。

そして、なるべく会話も控えて、使用後にはすぐに退出するようにしましょう。

仕事中、自分自身でおこなえる感染対策とは?

消毒

企業側が感染対策を実施するのはもちろんですが、従業員それぞれが自己対策をおこなうことも重要です。

マスクの着用や手洗いうがいはもちろんのこと、個人でできる、あらゆる感染予防策を実行していく必要があります。

たとえば、以下のような対策です。

自分用の備品を持参する

勤務先に自分専用の備品、たとえばタオルなど持参すれば、接触感染の可能性をさらに低下させることができます。

またコップや筆記用具なども、自分用のものを使うようにすればさらに理想的です。

体調不良の場合には、無理せず休む

風邪のような症状など、コロナウイルスの感染が疑わしい場合には、無理をせず休みましょう。

また、勤務中に体調不良となった場合には、業務状況や人員状況を勘案して、できるだけ帰宅するようにしましょう。

制服をこまめに洗濯する

職場から制服が貸与されている場合には、こまめに洗濯をして、つねに清潔な状態にしておきましょう。

不要不休の外出を避ける

長い自粛生活が続くなか、再び緊急事態宣言が発令されました。

旅行や遊びに行きたいという気持ちを抱えている方も多いかもしれませんが、感染収束が見えてくるまではできるだけ我慢をして、不要不休の外出は避けるようにしましょう。

ステイホーム

自己意識を高めて、コロナ禍の2021年を乗り切ろう

今回は、工場などの製造現場で働く人が意識するべきコロナウイルス感染対策について、解説しました。

極論を言えば、自分の体を守ることができるのは、最終的には自分自身のみです。

適切な感染対策をきちんとおこない、2021年を乗り切っていきましょう。

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