自分を守れるのは自分だけ! 『建設現場』における感染対策とは?
新型コロナウイルスの勢いは、止まることを知りません。
日本国内においては感染者数が日々4桁を超えるような日常が続いており、重傷者数に関しても増える一方となっています。
このような環境下においては、自分の身は自分でしか守れないという自覚を持ち、自身で適切な感染予防対策を取っていかなければなりません。
今回は、建設現場に従事する人たちへ向けて、新型コロナウイルスへの感染対策について解説します。
コロナウイルス禍での経済活動
私たちは、どれだけウイルスが蔓延しようとも、生きていくために働き、ある程度の規模で経済を回し続けていかなければいけません。
マスクを付け、手洗いうがいを徹底し、換気を定期的におこないつつも、いつもどおりの日常を過ごすことによって、社会生活を維持していくことができます。
このような状況においては、個人個人がそれぞれ徹底して感染対策を取ることが肝心なのです。
建設業界の現場における感染予防対策
令和2年の5月、国土交通省が建設業における新型コロナウイルス感染予防対策についてのガイドラインを示しました。それにともない、各種業界団体なども具体的な対応策を発表しています。
公開されているさまざまな対策を勘案すると、具体的には以下のような感染対策を講じることが適切なようです。
仕事前を始める前に健康状態を確認する
現場に入る際、もしくは朝礼をおこなう際に、作業員の健康状態を確認するようにします。
一定以上の発熱が計測された場合や、風邪の症状がある場合には自宅待機をさせる必要があります。
また、計測の際にもソーシャルディスタンス(フィジカルディスタンス)を意識して、2メートル以上の距離を置くようにしましょう。石灰でラインを引いたり、パイロンを置いたりするなどして視覚的に位置を明示しておくとわかりやすいかもしれません。
朝礼・指差し呼称時のソーシャルディスタンス
建設業界においては、朝礼や点呼を義務付けている現場も多いかもしれません。
その場合にも2メートル以上の距離を空けておこない、できるだけ密な状態を作らないようにします。
現場事務所・休憩室内の換気・消毒など
現場事務所や、休憩室内も、ドアや窓をできるだけ開放して、つねに空気を入れ換えるようにしましょう。
そして机や椅子などの間隔を開けて、対人距離を確保しましょう。必要であれば、アクリル板などのパーティションを設けるようにします。
もちろん、ドアノブや電気スイッチなど、設備の定期的な消毒も肝心です。
休憩時間は分散化させ、順番で取るようにします。
車で移動する際の相乗りを回避
現場間の移動などの際に車両を使用する場合には、相乗り人数を減らしましょう。
可能な限り集団で移動せず、個人での移動を奨励させます。
重機や車両の操作前消毒
建築現場では重機や車両を操作することも多いかもしれません。
レバーやスイッチ、ハンドル、シートなど、接触する可能性のある場所は定期的に消毒するようにしましょう。
室内作業での人数制限
室内など、密閉された空間において作業をおこなう場合、人数制限を設けるなどして密を避け、対人距離を確保しましょう。
ゴミの回収はこまめに行う
現場でのゴミはこまめに回収し、口や鼻につけたティッシュなどはビニール袋に密閉します。
ゴミ回収に従事する作業員は、手袋・マスクを付けておこない、その後には手洗いうがいを徹底しましょう。
感染対策の遵守
感染対策を作業員に遵守させるため、現場事務所や重機、車両に注意ポスターを掲示するなどして啓蒙しましょう。
また、現場監督にチェックリストなどを渡し、対策がきちんとおこなわれているか確認させるようにします。
自分自身でも感染対策を実施する
感染を防ぐためには、所属する作業員も「自分自身で自分の体を守ろう」という意識を持つことが大事です。
個人でできる対策としては、次のようながものが挙げられます。
現場に自分用の持ち物を持参する
建築現場での作業にはタオルや手袋、筆記用具などの携行が欠かせませんが、できるだけ共用のものを使用するのではなく、個人用のものを持参して使うようにして、少しでも感染リスクを減らすようにしましょう。
公共交通機関を使わずに出勤する
できるだけ電車やバスなどの公共交通機関を使わずに、自家用車などで通勤するようにしましょう。仕事ではなくプライベートの時間においても気をつけます。
ステイホームの徹底
必要のない外出は控え、できるだけステイホームするようにしましょう。
食糧などの買い出しは、少ない日数でまとめ買いをするのがオススメです。
自分の体は自分で守る!感染対策を実施して、2021年を乗り越えよう
屋外で仕事することの多い建設業界においても、コロナウイルスの影響は甚大です。
会社が感染対策をきちんと指揮し、実行していくことはもちろんですが、従業員一人ひとりが「自分の体は自分で守る」という意識を持つことが大事です。
それぞれが新しい行動様式を遵守して生活することで、2021年の社会がより良いものになるでしょう。