工場の暑さ対策に効果てきめんの対策方法ご紹介

現場 空調服 豆知識

日本の夏は昔より暑い

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日本の夏が昔よりも暑くなったと感じている方も多いのではないでしょうか?今や「東京の夏は東南アジアよりも暑い」と言われるほどです。

暑いかどうかは実際の温度だけではなく体でどう感じるかによっても異なるため、現在の日本の夏が昔に比べてどう変化しているのか、どうして暑くなっているのかも気になるところです。

実際の気温に関しては省庁が2018年にまとめてデータがあり、それによると過去100年間の間に世界平均で0.72℃ほど上昇しているとの結果が出ています。日本に限定すると1.2℃ほどの上昇となっています。世界的に見て日本が位置している北半球の中緯度は地球の温暖化の影響を受けやすいと言われているため、このような数字となっています。

この実際の温度だけを見るとそれほど暑くなっていないように見えますが、注意したいのは都市部に見られる気温の上昇で、いわゆる「ヒートアイランド現象」です。アスファルトの地面による日差しの照り返し、エアコンの屋外機からの暑い空気、さらに車の排気ガスなどの要素が重なることで都市部では気温の上昇が顕著になっており、過去100年の間で3.2℃の上昇、世界平均と比較すると5倍も上昇しているのです。

都市部に住んでいる方なら車が行き交う大通りから土の地面と木々がある神社に足を踏み入れた途端に体感温度が一気に下がった経験をしたことがあるでしょう。あれはまさにヒートアイランド現象がもたらしたものです。同じ都市部でもこの現象が顕著なところは異常なほど熱くなり、そうでないところはそれほど気温が上昇しない、そんな格差が生じている面もあるのです。

ヒートアイランド現象によって暑くなればなるほど冷房を使うようになり、移動は車を利用する、それがますますヒートアイランド現象を加速させる…そんな悪循環を生み出しているとも言えます。

倉庫や工場の暑さの原因について

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このヒートアイランド現象は倉庫や工場にも該当します。都市部、また開発が進んでいる郊外にある倉庫・工場の場合、周囲に緑は少なく地面はアスファルト舗装がされていますし、作業現場内もコンクリートの地面です。そこで溶接作業など熱が発生する作業を行っていると気温がどんどん上昇してしまい、耐え難い暑さになってしまうケースも多いのです。

その対策のために冷房を使い、内部を締め切ってしまうと空気循環が悪くなり、かえって蒸し暑さが増すこともあるでしょう。また一般の家屋に比べてトタン屋根や平屋根が多く、日差しによる気温上昇の影響が内部に及びやすい点も原因として挙げられます。そのため屋内での熱中症発生のリスクが高い環境とも言えるのです。

屋内作業における熱中症の原因と対策

環境面からできることとしてはエアコンの環境を整えることが挙げられます。先述したように蒸し暑い状況になってしまうのを避けたうえでの空調環境が求められます。作業現場が広い場合、エアコンの効果が限定的になってしまい、涼しいのは一部の場所だけでほとんどの場所はかえって蒸し暑くなる、というケースもあるので気をつけましょう。

現場が広くてエアコンが効きにくい、または全体を涼しくする必要はなく、作業員が働く場所だけを涼しくしたい場合にはスポットクーラーがおすすめです。涼しくできる範囲は通常のエアコンに比べて狭くなりますが、その範囲内を効果的に涼しくすることができます。スタッフが集まって作業をしている場所に設置すると熱中症対策に高い効果が期待できるでしょう。

先程触れたように屋根が原因で日差しによる気温上昇が起こっている現場もあります。そんな環境では屋根用のスプリンクラーの導入がおすすめです。真夏の日差しの強い時には屋根の温度が70℃を超えることもあり、それが屋内にまで影響を及ぼすこともあるのです。ですから打ち水のような感じで屋根に定期的に散水を行い冷やすことで屋内を涼しくすることができます。作業者が出入りするなど開放的な環境にしておく必要がある現場ではエアコンの効果はあまり期待できないため、こうした屋根用のスプリンクラーの導入も検討してみましょう。

あとは後述する空調服や保冷服など作業員一人ひとりが涼しく快適な環境を過ごせるための対策も有効です。

工場内作業時の空調ウェアの役割とは

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空調ウェアのポイントは着用することで作業員がいつでも冷却効果を得て暑さから逃れることができる点です。スポットクーラーが機能している場所、エアコンが効いている部屋にいるときだけ涼しいではなく、作業中常に涼しい環境でいられるため、作業効率のアップにも役立ちます。

より効果的な空調風の上手な使い方、選び方

そんな空調服は使い方と選び方が重視されます。現場の環境に合ったものを選び、正しく使わないと、いくら効果な商品を導入したところで十分な効果が期待できないのです。

選び方のポイントは素材・機能・型です。動きやすさ、フィット感ならポリエステル100パーセント、高温と接する環境での作業なら綿100パーセント、両方の特徴をほどよく得たいなら混紡素材が適しています。機能はフルハーネス対応型やUVカット加工など使用現場に合わせた特殊な機能・加工を備えているものがおすすめです。型は長袖、半袖・ベストタイプのどれを選ぶかですが、冷却効果なら長袖がベストで、腕周りをスムーズに動かせる環境が望ましい、袖口が邪魔にならないようにしたい場合には半袖・ベストタイプのほうが適しています。

倉庫や工場空調服導入実績と効果

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ファン・バッテリーの性能の向上から近年空調ウェアを導入する現場が増えていると言います。どれだけ増えているのか、現在の市場規模は約300億円程度で、2004年から2019年の15年間で規模が300倍まで拡大しています。

しかも日本の夏の気温が上昇したこととファン・バッテリーの性能の向上によって効果もアップし、導入したことによって作業効率の大幅アップを実現した企業も増えています。

工場内で着用する場合のおすすめ空調ウェア

空調風神服 フルハーネス用 長袖ブルゾン KF90470G

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建築・建設・大工などハードな作業が多い現場では耐久性に優れているほか、万一の事故の際に体を守ってくれる適度な厚みを備えているものがおすすめです。またこの業種ではハーネスを着用しての作業も多くなるのでフルハーネス対応が適しています。ポリエステルよりも綿製の方が適しているでしょう。

空調風神服 長袖ブルゾン BK6177

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一方製造業、電気設備や可燃物を扱う現場では帯電防止機能を備えたものがおすすめです。素材は綿100パーセントと混紡素材が適しています。物流・運送業では腕を上に持ち上げる機会が多くなるのでベストタイプ・半袖タイプの人気が高いほか、屋外での作業も視野に入れたUV加工、さらに遠くからも見えやすいよう反射材を導入したタイプがおすすめです。

空調風神服 長袖ブルゾン KF91400

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溶接作業がともなう現場では高温による服への影響を避けるためにも耐熱性に優れた綿100パーセントがおすすめで、加えて肩パット付きやフルハーネス対応だと幅広い作業に対応しやすくなるでしょう。

まとめ

これから日本の夏はますます暑くなることはあっても涼しくなることは考えづらいでしょう。今後作業現場における暑さ対策はますます重要になることが予想されます。一方で空調服の需要がますます高まることで性能のアップが期待できます。これからは作業現場そのものの暑さ対策はもちろん、空調服の導入による作業員ひとりひとりの快適性の追求も求められるようになるのかもしれません。

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