プロが教える後悔しない安全服 安全ベストの選び方

プロが教える後悔しない安全服 安全ベストの選び方

安全服、安全ベストとなると、工事現場で警備の方が、着用している夜行チョッキや点滅する誘導灯などイメージされるのではないでしょうか?
現在では、安全服に国家規格であるJIS規格が制定されており、作業者の安全性を保つ安全服が多数販売されております。
JIS規格化により高視認性安全服を採用する企業が増えてきておりますが、JIST8127に遵守した高視認性安全服を導入するには、JIS規格 JIST8127への理解と実際の作業環境に合わせた商品を選定する必要があります。
今回は高視認性安全服についてと選ぶときの基準、おすすめ商品をご案内させて頂きます。

高視認性安全服とは

高視認性安全服

高視認性安全服とは、蛍光生地と再帰性反射材による高い視認性で着用者の安全を確保する目的で作られた服のことを言います。

蛍光色の生地は主に日中に周囲とのコントラストにより、視認性を向上し、再帰反射材は主に夜間に車両のヘッドライトなどの明かりを反射して周囲に認知させてくれます。

この組み合わせで、より潜在的に危険な環境での作業者の存在を視覚的に周囲からの認知度を高めることにより、車両事故などのリスクを低減し作業者の安全と車両運転者が安心して運転が出来ることを目指しています。

高視認性安全服の基準JIST8127

JIST8127制定理由

日本は車両保有台数が8000万台を超える車社会になっており、それだけに車両と事故にあうケースも多く、40万件を超える事故が1年で発生しております。
従来でも路上作業者には夜行チョッキを着用するなど対策が取られておりましたが、ヨーロッパでは1994年に高視認性安全服の規格EN471が発行されており、それに準じて日本でもISO規格として高視認性安全服の規格ISO20471が2013年に発行され、2015年10月にJIST8127が発行されました。

JIST8127 2020年改正

2015年に発行されたJIST8127ですが、2020年に改正がされました。一部分の改正となりますが、おおまかに以下の点が改正されました。

【英語表記の変更】
High visibility warning clothing

High visibility safety clothing
※warningからsafetyに変更になりました。

半袖でもCLASS3が可能

従来では、長袖の場合でのみCLASS3となっておりましたが、夏場での作業にも着用がしやすい半袖の作業服やポロシャツでもCLASS3が認められるようになりました。

蛍光色部分の生地の隙間

従来蛍光色部分の気の隙間には記載がありませんが、再帰反射材と同様に1箇所50mm以下、1周で100mmまでとなりました。

クラス別

高視認性安全服は蛍光色生地と再帰反射材の面積によってCLASS1~CLASS3に分類されており、クラス数が大きいほど必要な面積が大きくなり、より視認性が高まり、作業時の車両事故リスクの低減に繋がります。

CLASS 1

  • 作業環境例:駐車場、サービスエリア、倉庫・工場内、工事現場
  • リスクレベル:時速30km以内のスピードの通行車両と距離なく作業する場合

CLASS 2

  • 作業環境:一般道路、施設出入り口、配送作業員、交通警備・整理
  • リスクレベル:時速60km以下のスピードの通行車両と距離なく作業する場合

CLASS 3

  • 作業環境:高速道路、線路、空港施設(路上)、緊急事態活動
  • リスクレベル:時速60kmを超えるスピードの通行車両と距離なく作業する場合

高視認性安全服を検討する場合、上記、作業環境とリスクレベルを確認し、導入予定の現場がどのCLASSに該当するのか確認し、作業現場にあった高視認性安全服を検討する必要があります。

導入後も、高視認性安全服も通常の作業服と同様に再帰反射材、蛍光生地ともに劣化していきますので、職場にて定期的に効力を確認し、適切に取り替える必要があります。

おすすめ商品

現在、多数出ている高視認性安全服ですが、その中から特にオススメの商品を選定しご案内致します。ご検討の際の参考に頂ければと思います。

CS-2409 高視認性安全ベスト(コーコス信岡)

CS-2409 高視認性安全ベスト(コーコス信岡)

CLASS1に認定される安全ベストです。通気性の良いトリコット素材を使用しており、フロントがマジック止めになっておりますので着脱のしやすい仕様になっております。反射テープはUEライト反射テープを使い胴回りに2本配置されております。

スタッフコメント

CS-2409の特徴は、着心地の良いトリコット素材です。従来の安全ベストはナイロンで出来たものが多かったのですが、こちらはポリエステルのメッシュとなっておりますので、通気性がよく、夏場でも快適な着心地です。価格も他の安全ベストと比べお手頃なのもポイントです。

E780 高視認ブルゾン+E782 高視認カーゴパンツ(旭蝶)

E780 高視認ブルゾン+E782 高視認カーゴパンツ(旭蝶)

CLASS2に認定される作業用のブルゾンとCLASS1に認定される作業用カーゴパンツです。高堅牢度加工がされており、退色がしづらく、反射テープにはORAFOLの高輝度ガラスビーズ反射材を使用しております。肩部分にはニットストレッチテープが配置されており、腕部分には人間工学に基づいた脇下のツッパリを軽減できる動きやすい縫製になっております。

スタッフコメント

高視認性作業服のスタンダードといえる商品ですが、必要な機能は充分に詰め込みベーシックなデザインはどこの現場にもマッチします。動きやすさにこだわった仕様も特徴です。

48473 高視認防水防寒コート+48471 高視認防水防寒パンツ(自重堂)

48473 高視認防水防寒コート+48471 高視認防水防寒パンツ(自重堂)

JIST8127に遵守した高視認防水防寒になります。防水防寒としての性能も高く、耐水圧10000mm、透湿度4000g/m2/24hもあり、通常の防寒服と比較しても高い性能を誇っています。着用者のあらゆる動きに対応した全方向から反射テープを認識できる設計になっています。

スタッフコメント

48473、48471の特徴はなんといっても防寒服としても高い性能とお手頃な価格帯です。高額になりがちな高視認防寒服ですが、こちらの商品は高い耐水性、透湿性をほこり、尚且価格はお手頃です。従業員が多く価格面で高視認防寒服の採用を躊躇している企業様へおすすめです。

高視認性安全服について

高視認性安全服は、日本では2015年に始まったところで通常の作業服と比べると高くなりますが、従業員を守る大切な安全対策です。
年々浸透してきており、導入する企業も増え、デザインも違いがほとんど分からなかったものから、特徴のあるおしゃれなデザインの商品も増えてきております。
この機会に導入を検討してみてはいかがでしたでしょうか?

丸十服装では、お手頃なものから、高機能な安全服から、おしゃれな高視認性安全服まで多数取り扱っております。
ぜひお問い合わせを頂ければと思います。

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