マスクの正しい使い方とは? ウイルス予防対策を解説

正しいマスクの使い方

新型コロナウイルス(COVID-19)が世界を席巻しています。

コロナウイルス、風邪、インフルエンザなどのウイルスは、咳やくしゃみなどの飛散で広く感染するため、マスクなどの飛散対策はとても有効です。

マスクは、なんとなく付けている人も多いかもしれませんが、実は効果を最大限まで高めるための正しい使い方・付け方があるのです。

今回は、ウイルスから身を守るため、または他人へと移さないための、マスクの正しい使い方について解説していきます。

マスクの種類

マスクの種類
マスクとは、ホコリや花粉、ウイルスなどが身体の中へ入ることを防ぎ、咳やクシャミによる飛沫(唾液)の飛散を防ぐための衛生用品です。用途や素材によりさまざまなタイプが存在します。

家庭用マスク

スーパーやコンビニなどで売られている、いわゆる一般家庭用に用いられるマスクです。花粉やホコリ、風邪などのウイルスを防ぐために使われます。詳しくは後述しますが、おもに布マスク、不織布マスクの2種類が存在します。

医療用マスク

医療の現場で用いられるマスクのことを医療用マスクと言います。おもに3枚重ねの不織布で制作されており、サージカルマスクとも呼ばれています。コンビニやスーパーなど、一般の小売店で販売されているマスクにも「サージカルマスク」と呼称されている製品がありますが、もともとは外科医が着用していたマスクを一般用に販売するようになったからです。

また、医療現場ではN95マスクと呼ばれるタイプのマスクも使用されています。米国の労働安全衛生研究所の規格に合格した微粒子用マスクのことであり、微細な粒子を95%以上捕集することができます。

産業用マスク

産業用マスクとは、たとえば防塵マスクや防毒マスク、空気呼吸器マスクなどのことです。産業現場で発生する有害物質から身体を守るために使用されています。具体的には、工場などの生産現場や、建設現場の作業員、警視庁の捜査員などが着用することの多い製品です。

一般的な家庭マスクよりもさらに小さな粒子を防ぐことができます。

飛沫予防の対策に最適なのは布マスク?不織布マスク?

次に、私たちが生活していくなかで、ウイルスなどの飛沫予防対策として効果の高いマスクを解説します。

一般的に、日常生活のなかで使用されているマスクには「布マスク」と「不織布マスク」の2種類があります。

布マスク

ポリウレタンのマスク

布のマスク

学校給食などで使用されるようなタイプの、柔らかいマスクです。ガーゼマスクとも呼ばれており、綿などの天然素材の織物を重ねて作ったマスクです。優しい肌触りが特徴で、高い保温性と保湿性を持ちます。そのため、口元や喉が潤いやすく、乾燥を防ぐ効果が高いのです。

また、布マスクは、洗うことにより、複数回使用することができます。基本的には平型の形状です。

不織布マスク

不織布マスク

その名前のとおり、「織らない布」でできたマスクです。繊維を織らずに、さまざまな原料を接着したり、絡ませたりして作られています。おもに、花粉症用として用いられることの多いマスクです。不織布はもともと医療用マスクの素材として使われていたこともあり、花粉症対策として普及しました。

繊維の隙間や、厚みを自由に調整して制作できます。加工のしやすさから、形状は複数存在します。おもにプリーツタイプや、立体構造タイプがあります。多くの不織布マスクは安価で、使い捨てを前提にしたつくりとなっています。

現在は、家庭用マスクの総生産数の実に9割が不織布マスクなのだそうです。

どちらを選ぶべき?

上記の2種類のうち、飛沫予防に最適なのは不織布で作られたマスクの方です。

風邪やインフルエンザの患者は、1回咳をするごとに10万個ほどのウイルスを約2m飛散させると言われています。基本的には、マスクの繊維が細かく織られていれば織られているほど、飛沫は飛散しにくくなります。

布マスクでもある程度飛散を防ぐ効果はありますが、繊維が狭く作られた不織布マスクの方が飛沫を抑える力はより強いようです。

マスクにも表と裏、上と下がある

マスクのひだ

毎日、何気なく付けている人も多いかもしれませんが、実はマスクにも表面と裏面、上面と下面が存在します。

表裏、上下を逆にしたまま装着した場合には花粉やウイルスがマスクに付きやすくなるため、付け外しの際などに、手へと付着する可能性があります。したがって、マスクの効果を最大限得るためには、正しくつける必要があります。

ひだが「段々折り」のマスクの場合

“ひだ”がすべて同じ方向に折れている「段々折り」のマスクの場合は、“ひだ”の付いている方が表面であり、“ひだ”の向きが「下向き」になるようにつけるのが正しい付け方となります。

“ひだ”が上向きの場合には、“ひだ”部分にホコリやウイルスが付着し、溜まるポケットのようになってしまいます。

ひだが「Ω折り」のマスクの場合

“ひだ”が、中心から上下の両方に向かって折られている「Ω折り」タイプのマスクの場合には、“ひだ”の中央の帯が付いている方が表面であり、上下はとくにありません。

中央の帯を裏側にしてしまうと、口元がマスクに付いてしまう可能性があり、衛生的ではないからです。

抗ウイルスマスクって、どんなマスク?

抗ウィルスマスク

時勢的な要素もあり、いま特に注目されているのが抗ウイルスマスクです。

特殊な加工技術によって、表面の繊維に付着したウイルスや菌を不活性化させることができるような製品や、洗濯後の生乾きの原因となるような細菌の増加を抑える効果もあるマスクが多く登場するようになりました。

出勤などで毎日外に出る必要のある方々は、抗ウイルスマスクを選択するとよいかもしれません。

食事時など、マスクを外す際に気を付ける点

マスクを外す

たとえば食事をする時などは、一時的にマスクを外さなければいけません。

その際に外したマスクは、できることならビニール袋などに入れておきましょう。袋などがない場合には、口に当たる箇所に飛沫が付かないように、マスクの表側を上向きにして、できるだけ清潔な場所に置きましょう。

テーブルの上に置いた場合には、念のためアルコールで除菌してから再び着用できればベストです。

また、使用を終えたマスクは、できるだけ表面に手を触れないようにして、ビニール袋などに入れ、口を縛ってから廃棄しましょう。

正しいマスクの洗濯方法とは

マスクの洗濯方法

布マスクなど、洗濯可能なマスクにおいての正しい洗濯方法を紹介します。洗濯可能なマスクは、使用後はかならず洗うことを心がけて、衛生的に管理していきましょう。

布マスクは、洗濯機に入れて洗濯することもできますが、手を使って丁寧に洗うことをオススメします。

手で洗うことにより、型崩れや、ゴムが伸びてしまうことを防ぎます。また、洗濯機でさまざまな洗濯物と一緒に洗うことにより、ほかの衣料からウイルスなどが付着してしまう可能性があります。

布マスクは、一般的な衣料用洗剤などを使用して洗うことができます。かならずパッケージの表記を確認して、注意事項を守り洗いましょう。

具体的な洗い方の手順

具体的な洗濯手順を説明します。

(1)バケツや洗面器などに衣料用洗剤を入れる

(2)マスクを入れて10分ほど浸す

(3)優しく10回ほど押し洗いする(※ゴシゴシ洗うと繊維を傷つける恐れがあります)

(4)マスクをそっと取り出し、両手で挟んで押しながら水を切る

(5)洗面器に水を溜めて、マスクを入れてすすぐ

(6)マスクを両手で挟んで、押しながら水を切る

(7)陰干しする

上記の工程にしたがい、マスクを清潔に保ちましょう。

マスクを正しく使って、ウイルスから身を守ろう

丸十服装では、すぐれた抗ウイルス性能がるシキボウ「フルテクトマスク」をお取り扱いしております。「フルテクトマスク」は4層構造になっており、内蔵するフルテクトフィルターが繊維上の特定のウイルスの数を減少させます。「フルテクトマスク」は(一社)繊維評価技術協議会により、「SEKマーク」の認証を取得所品になります。

抗ウィルス フルテクトマスク

フルテクトマスクのスペック フルテクトマスクの効果 フルテクトマスクについて

マスクを正しく使って、ウイルスから身を守ろう

今回は、私たちが日常的に着用しているマスクの正しい使い方について解説しました。

マスクにも、用途や素材などにより多様な種類が存在します。正しい着用方法や洗濯方法、外した際の注意点を認識して、ウイルスや菌から身を守りましょう。

丸十服装では抗ウィルスマスク、不織布マスク、布製マスク、スポーツマスク、各種マスクをお取り扱いしております。

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