空調服を導入企業さまレポート[高所作業 編]

空調服を導入企業さまレポート[高所作業 編]

高所作業でのフルハーネス着用の義務化

高所作業
どの現場においても何らかの事故が起きるリスクがあり、それに応じた対策を講じることが求められます。中でも高所作業は墜落の危険が大きく、事故が起きると重大な事態になってしまいます。そのため、2018年に法改正がなされて、高所で何らかの作業をする場合にはフルハーネスを用いることが義務付けられるようになりました。

高所とは、地上もしくは建物の床から2メートル以上の高さのことを指します。具体的には、建設現場において足場を設置して作業をするケース、道路や橋などのメンテナンスがあります。また、送電線に関連する業務や高層ビルの清掃、電波塔などの保守業務も含まれます。ゴンドラや高所作業車などを使うとしても、どの業務においても転落もしくは墜落のリスクが十分にあることから、適切な装備なしでは作業ができなくなっています。

夏場の高所作業は熱中症対策は必須

猛暑は離職率が高まる
高所作業はこうした墜落の危険と共に気を付けなければならないリスクがあります。それは熱中症です。高所での作業は往々にして日光を遮るスペースがないため、作業員は直射日光にさらされることが多く、それだけ体温が上昇するのが早いからです。また、足場や作業車で仕事をしていると、下に降りる手間がもったいなくて、ついつい長時間作業を続けてしまう傾向があります。そして、落下防止などの観点から、水筒などの水分を摂るためのアイテムを持って上がることが少ないため水分を摂ることが少なくなり、脱水症状に陥りやすくなります。元々、高所で仕事をする人たちは、水分を多く摂るとトイレに行く頻度が早くなり、足場などから降りないといけないということから、あまり水分を摂らない人が多いことも、熱中症のリスクを高める要因となっています。

そのため、個人としても企業としても熱中症対策を採ることは必須と言えます。ただでさえ集中力と体力が求められる現場ですので、軽い熱中症になっても判断力や運動能力が鈍って事故に陥りやすくなります。万が一倒れたりしたら、即墜落などの事故につながってしまうという現場でもあります。こうしたことから、普通以上に対策をしっかりとしないといけない環境にあるのです。

フルハーネス対応の空調服 特徴

フルハーネス対応の空調服

高所作業を行う作業員を支えるものとして、フルハーネス対応の空調服が開発され販売されています。これらの空調服の特徴としては、フルハーネスを装着した上から空調服を羽織れるようになっており、背部にランヤードを通す為の通用口があることです。またランヤードのフックをかけるためのフックハンガーや、ファンの落下防止ネットがあるものなど、高所作業での作業を快適安全にするための工夫がされています。さらに作業の邪魔にならないようファン位置が通常のものと比べ上部についているモデルなどもございます。

空調服導入レポート

フルハーネス対応の空調服

兵庫県 建築業さま

導入のきっかけ

足場での高所作業が多いので、常に作業員の安全確保には気を遣っていました。ハーネスなどの装備は基本として行い、転落防止措置はしっかり採っていました。しかし、夏の時期には暑さのために具合が悪くなる職人が出てくるので、そのときはそれぞれで休憩したり水分補給したりしてもらうしか方法がありませんでした。そんな時に空調服という存在を知って、支給する装備の一つとして使えないかと検討しました。

導入してみた効果

体調不良を訴える職人が大きく減ったのが目に見える効果です。それだけ、現場管理をする担当者も心理的に楽になりましたし、福利厚生の一部ということで役に立っていると思います。同時に、快適に作業ができるため、夏の時期でも作業スピードがそれほど落ちずに、効率よく工事日程をこなせるようになっています。

使用した従業員の感想

「夏の屋根張りなどは体がきつくて、正直言ってやりたくない仕事でした。でも、この服を着るようになってからは、随分体が楽になって疲れが減った気がします。」
「風を送るだけで涼しくなるのか半信半疑でしたけれども、使ってみると結構快適です。暑い時でも作業しやすくなりましたね。」

高知県 とび職さま

導入のきっかけ

とびの仕事は、数人が組みになってチームプレーで仕事を進めていくため、一人だけ休憩を取ることが難しいものです。そのため、暑さのために体調が悪くなりかけているのに、それを言い出せずに辛い思いをしていた作業員がいるようでした。また、重くて大きな足場部品を扱いますので、ちょっとした判断のミスなどが大きな事故につながってしまいます。社員を守るため、お客様の財産を守るためにファン付きの作業服を導入することにしました。

導入してみた効果

休憩を入れずに作業を続けられる時間が長くなったことで、作業効率が上がったのがはっきりとした効果と言えます。結果として集中して作業ができ、一現場当たりにかかる時間を減らせました。その分、作業員が日光にさらされる時間も減って体力的な負担も軽減されました。ちょっとしたミスも減って、安全に作業を進められているというのもメリットと考えています。

使用した従業員の感想

「前は、猛暑日などは作業をしながら、一瞬ボーっとしてしまうこともあって、怖い思いをしたこともありました。でも今はこの服のせいか、集中して仕事ができるので安心です。」「暑さのため動きが鈍る感じが少なくなって、キビキビと動ける感じがします。仕事が終わった時も、疲れの度合いが違います。」

大阪府 高所清掃業さま

導入のきっかけ

ゴンドラや高所作業車に乗って作業をしているので、一回の作業の区切りまで下に降りるのが難しい業務がありました。そのような現場では、日光にさらされることが多いですし、ガラスの照り返しなどで作業員はかなりキツイ思いをしていました。実際に気分を悪くする社員もいて、何とかしないといけないと感じるようになっていました。そこで、空調服を検討するようになり、その効果に期待して導入を始めました。

導入してみた効果

暑い時期は体力的にもそうですが、作業員は精神的にストレスを抱えることが多かったです。しかし、この作業服に変えてからは、ゆとりを持って高所での作業に臨めるようになっています。また、作業員も安全についての意識が高まって、慎重な作業を徹底してくれるようになったので助かっています。

使用した従業員の感想

「暑い季節は、熱中症になるのではないかという不安がありましたが、これを着ていると安心感がありますね。ハーネスなどの装備も着けやすくて快適です。」
「長袖の作業服を着られるようになったので、腕の日焼けが全くなくなったのがうれしいです。暑さ対策と日焼け対策ができて一石二鳥だと思います。」

フルハーネス対応の空調服で安全・快適に

高所作業に空調服を導入

夏場の高所作業は通常に比べて非常に危険がともないます。その観点からも熱中症対策は非常に重要になってきます。空調服はそのようなリスクから従業員から守りつつ、疲労軽減にも大変効果がございます。夏場の熱中症対策のためのご検討の参考にしていただけましたら幸いです。

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