【失敗しない作業ズボン選び】 ユニフォーム・ソムリエが選び方のコツを伝授します!

作業ズボンの選び方

作業ズボンとはご存じの通り、工事現場など作業現場で活躍するズボンのことです。
商品によって機能性はさまざまです。ストレッチ性が効いており、ストレスなく作業ができる商品、ハードな現場でも活躍できる耐久性のある商品、火を扱う現場で活躍できる耐火性のある商品など作業する現場ごとに適した商品がございます。
作業ズボンを検討しているけど何がいいかよくわからない。という方、適当に選んでしまうと大きなケガや事故の原因になってしまうかもしれません。
生地や形などさまざまな種類がある作業ズボンについてご案内させていただきます。

ズボンの種類

作業服のズボンの形は大きくわけてスラックスタイプとカーゴパンツタイプにわかれます。
スラックスの語源は「Slack=ゆるい」という意味で、太ももまわりがゆったりとしたズボンのことです。しかし最近では少しタイトめなスラックスも登場してきました。
続いてカーゴパンツです。
貨物船(カーゴ)で荷物のあげおろしなどの作業に従事する人がはいていた作業ズボンで、屈んだ時も荷物をスムーズに取り出せるよう、腿の部分に大きなポケットがつけられていることが特徴の商品です。もともとは各国の軍隊で戦闘服として着用されており、1951年のアメリカ陸軍で採用されたM-51戦闘用ズボンでほぼいまの普段着でもみるような形となりました。流通しだした頃は迷彩柄や深緑色などが多く見られましたが、最近の普段着では少し派手目なカラーの商品も出ております。
動きやすい作業ズボン

作業環境によって生地を考えることは重要

種類については、簡単にご説明させていただきましたが次は生地についてです。
冒頭でも少しご紹介しましたが、一概に作業といっても、作業環境はさまざまです。
ここでは一部特徴のある生地(素材)についてご紹介します。

ストレッチ素材

まず初めにストレッチ素材についてです。
最近、街中やテレビCMなどでも耳にする機会が増えてきているかと思います。
肩や背中・脇下部分の引っ張り動作でも、突っ張らず、屈伸運動で圧のかかる膝・腿・お尻などの部分が伸びるのでスムーズに作業を行うことができます。
ポリウレタンという伸縮性のある素材を使用しているものが多く、天然ゴムとは違い色々な色に染めることができ、温度や湿度の急激な変化には強いので衣料品にはもってこいで普段着などにも使われることが多い素材です。

綿100%素材

続いては綿100%素材についてです。
綿は、吸水性がよく水分を外に放出する性質があり、通気性がよいです。
肌触りもよく、静電気もたまりにくいとされています。
また、火にも強くポリエステル系の素材だと火の粉でも穴があいてしまう場合がありますが、綿素材であれば大丈夫です。耐久性もあり、洗濯を繰り返しても丈夫でへたりにくい素材です。シワになりやすいというデメリットもありますが、熱に強いのでアイロンがけも簡単ですよ。

難燃素材

最後に難燃素材(防火・防炎素材)についてです。
読んで字のごとく、火を扱う現場でも燃えにくい素材です。
溶接など火を扱う現場では、コストメリットが高い綿(綿100%)素材の作業服の採用が多いです。綿も燃えにくい素材ではありますが、着衣に燃え広がるという点では完全ではありません。この難燃素材の商品は小さな火源が作業服に付着した際でも、炭化アラミド系の繊維が炭化することによる自己消化性が優れており、燃えづらく・また燃え広がりづらい特徴があります。万が一の際に難燃作業服であれば、安全です。

生地ごとのおすすめ作業ズボン

ここからはおすすめ商品のご案内です。

ストレッチ素材おすすめ作業ズボン

ストレッチ部門では【AL55/AL75シリーズ】がおすすめです。
AL55シリーズは厚手の秋冬モノ、AL75シリーズは薄手の春夏となっています。
まず、先ほどご紹介したポリウレタンという素材の伸縮性は3~6%ほどですが、経年劣化(加水分解)してしまうものも多く、2~3年ほどで伸びきってしまい、元に戻ろうとする力が弱まってしまいます。
しかし、この【AL55シリーズ】はそのポリウレタンは使わず、競技用水着やスポーツウェアにも使用されている東レの「T400」という高機能繊維を使用しており、16%という高い伸縮性と形態安定を両立したハイテク素材で驚異的なストレッチ性が長期間継続します。
ストレッチ性だけでなく、吸水性・速乾性・耐久性にも優れており、やわらかい肌触りでご着用いただけます。
作業着というとユニセックスのものが多く、女性だとウエストや股下などが合わず作業に集中できないケースもあるかと思います。しかしこのシリーズには最近増加傾向にある女性の作業員にもストレスのないよう女性シルエットの商品も展開されております。
作業ズボンだけでなく、ブルゾンやシャツの展開もあるので上下で揃えても損のない商品といえます。
ストレッチ作業カーゴパンツ ストレッチ作業ズボン


まとめ

いかがだったでしょうか。
一概に「作業ズボン」といってもこれだけの種類がございます。
ここでは紹介しきれない商品もあるので、用途・環境に応じて自分に合った作業ズボンを探してみてはいかがでしょうか。この記事がその参考になれば幸いです。

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