高機能は当たり前! 機能で選ぶ防寒ジャンパー必勝法

機能で選ぶ防寒ジャンパー必勝法

冬季の業務には、寒さへの対策として防寒服が欠かせません。

一般的な衣服と同じように防寒服にもさまざまな種類が存在していますが、作業性や動きやすさも考慮すると、ジャンパータイプがベストです。

今回は、防寒ジャンパーについて、最新モデルの特徴から作業環境別の欲しい機能まで、解説していきます。

最新の防寒ジャンパーって、どんな感じ?

防寒ジャンパーは高機能に

一般的に、着丈のあまり長くない、前開きの上着のことをジャンパーといいます。最近ではブルゾンとも呼ばれています。

ロングコートなどと違い、機動性や作業性、通気性に優れているため、作業着として着用されることも多いタイプの上着です。

かつて防寒ジャンパーといえば、中綿などの量を多く混入させるだけの、重く動きにくい製品が中心でした。しかし技術の進化により、暖かさを保持しながらも軽さや耐水性など、さまざまな機能を盛り込んだ素材が開発されるようになりました。

昨今の防寒ジャンパーは、保温性能はもちろん、軽量性、撥水・防水性、耐久性などを高い水準で兼ね備えた高スペックなモデルが多数登場しています。

しかしながら、どのような環境でも100点満点を必ず出せる製品は存在しません。使用環境に合わせて適切な機能を持つモデルを選択しましょう。

水を扱う仕事、雨・雪が多い場所で欲しい機能とは?

水を扱う現場の防寒服

水回りの作業が多めの方や、雨や雪が頻繁に降る場所での業務に就く方へは、撥水機能や防水機能の付いた防寒ジャンパーがオススメです。

撥水・防水性に乏しいウェアを着用していると水分が内側へ浸透してしまい、体温の低下や体力の消耗につながる可能性があるため、購入する際にはかならず耐水性をチェックしましょう。

撥水と防水の違い

撥水機能と防水機能、どちらもよく見かける言葉ではあるものの、どのような違いがあるのか知らない方も多いかもしれません。

撥水とは端的に説明すると「水をはじく」ことをいいます。付いた水分を玉状に変化させることで、内側への侵入を防ぐ仕組みになっています。繊維の隙間を防ぐわけではないため、水蒸気や空気は通すことができます。対象物の表面にシリコンやフッ素などをコーティングすることによって撥水効果を得ることができますが、永遠に効果を維持できるわけではなく、定期的なメンテナンスが必要になります。

一方防水とは、合成ゴムやビニールなどの水を通さない素材を生地に使用することにより、生地の内側へ「水分を通さない」ことをいいます。

素材自体に防水効果があるために、使用するごとに効果が落ちるようなことはありません。しかしながら、水の浸透を完全にシャットアウトするため、身体から排出された汗や水蒸気も逃すことができずに群れやすくなるというデメリットがあります。

したがって、撥水機能と防水機能、それぞれに一長一短がありますが、「防水透湿素材」という、雨などの水は通さずに水蒸気などは通すことのできる素材も存在します。たとえば、アウトドアブランドなどのウェアによく使用されている「ゴアテックス」は防水透湿素材です。

溶接作業や、火気可能性の現場には「綿100%」素材がベター

火を使う現場の防寒服

溶接作業や、火気の可能性がある工場などの現場では、綿100%の素材を使用した防寒ジャンパーがオススメです。

溶接作業には火花が付き物であるため、溶けやすいポリエステル素材の衣服では火災や事故につながる可能性があるからです。

綿100%、もしくは綿とポリエステルの混紡素材の製品を選ぶことで、火気による事故や怪我の可能性を大きく低減させることができます。

また綿素材は柔らかく肌触りが良いため、長時間の着用でも快適に作業することができるというメリットもあります。

建設現場や土木作業には高耐久性のモデルを

土木現場の防寒服

建設作業や土木作業などの、いわゆる現場仕事には、タフな労働に耐えうるだけの高い耐久性が求められます。

選ぶべきはズバリ「ポリエステル素材の防寒ジャンパー」です。

ポリエステルなどの化学素材は摩耗や引っ掻きに強く、おまけに軽くて動きやすいというメリットがあります。さらには身体から出る汗も排出させやすいため、ハードな業務環境での防寒服にピッタリといえます。

昨今は「リップクロス」と呼ばれる、格子状にナイロンを混紡生地や、「高密度タフタ」と呼ばれる極細生地を使用した化学素材のウェアが特に人気を博しています。

物流業には軽量性を重視したジャンパー

物流現場の防寒服

頻繁に荷物を仕分けしたり、運搬したりする物流業には、軽量で動きやすさを重視した防寒ジャンパーがふさわしいでしょう。

一般的な防寒ジャンパーではなく、いわゆる「軽防寒服」と呼ばれている類の薄手のジャンパーであれば、ある程度の防寒性を確保したまま機動性も保つことができます。

また、さまざまな形状の荷物を扱う現場においては、衣服との摩擦や接触が起きる可能性もあります。したがって、軽量性はもちろんのこと、ある程度の耐久性が備わっているかどうかも同時にチェックしましょう。

夜間や暗い場所では、反射テープ付きがオススメ

夜間作業向け防寒着

警備業などの夜間業務や、薄暗いロケーションで仕事をする方々には、反射材や反射テープが付いた防寒ジャンパーがオススメです。

暗い環境のなかでも他者から認識されやすくなることにより、事故やトラブルを未然に防ぐことができるのです。

※空調服ステーションでは通常の作業ジャンパに反射テープを取り付け加工することができます。

活用環境に合わせて適切な防寒ジャンパーを選ぼう

今回は、冬季に活躍する防寒ジャンパーについて、活用環境別に選ぶべき機能や特徴を解説しました。

昨今の防寒ジャンパーは、ただ暖かいだけではなく、さまざまな機能が盛り込まれています。実際の活用環境を考慮して、適切な防寒ジャンパーを選択しましょう。

空調服ステーションでは、冬の業務にピッタリな防寒服を、特別価格にて多数取り揃えています。