高所作業の熱中症対策に空調服(2024年2月28日)

高所作業で空調服を着用

連日猛暑が続いています

猛暑続き
例年、夏場の作業というのは現場作業員にとっては大変なことですが、近年はさらにその辛さが増しています。温暖化の影響が日本でも見られ、多くの地点で猛暑日が記録されるようになっています。以前よりも平均気温が高くなっている地域、猛暑日が多くなっているところも珍しくなく、自分の命と健康を守るためにも真剣に暑さ対策をする必要があります。

高所作業での熱中症の危険性

高所作業
炎天下の現場はどこにいても熱中症のリスクがありますが、特に高所作業はそのリスクが高くなります。それにはいくつかの理由があります。まず、日光を遮る日陰にいられないことが多いという原因が挙げられます。ビルの側面の足場にいることが多く、常に直射日光に当たっているので、それだけ体温が上がりやすくなります。
水分補給をしづらいというのもリスクを高めます。水筒などの持ち物をすぐそばに置いておくことができませんし、わざわざ水を飲みに足場を降りて下まで行くのも面倒に思えてしまいます。必然的に、普段よりも飲む水の量が減ってしまい、体内水分量が減少して熱中症を引き起こしやすくなるのです。
そして、高所作業は集中力が求められるので、仕事に集中していて、ついつい体調が悪くなっているのに気づくのが遅くなるという点も挙げられます。また、仕事を抜けるのが難しく、多少調子が悪いと思っても我慢してしまうケースが多いのもリスクを高めます。

高所作業での熱中症対策

熱中症対策
ただでさえ事故などのリスクが高い高所作業ですので、暑さ対策というのはしっかりとしておくべきです。たとえ熱中症で倒れることがないとしても、暑さによって体力や集中力が奪われてしまいます。こうなると、作業の効率も落ちてしまいますので、快適に仕事ができる環境を作るのはとても大事です。
そのためにできることとしては、まず水分補給を心がけるという点です。できるだけ頻繁に、しかも作業員が確実に休憩して水を飲めるようにします。時間を決めて、水分補給タイムを作業現場全体で設けるというのも一つの手です。実際に作業をしている場所から近いところに水筒を置くなどして、すぐに飲めるようにしておきます。
また、日光を避けられる場所を作ることもポイントです。足場の中に厚めの養生シートをかけるなどして日陰を設けることによって、体温の上昇を避けられます。安全基準の関係でできないことも多いですが、快適な作業現場にできるようにいろいろな工夫をすべきです。

熱中症対策に効果的な空調服

地球にやさしい空調服
高所作業では、どうしてもその現場の特性上、地上付近と比べて暑さ対策を十分に採るのが難しい状況にあります。こうした点を考えると、作業員が空調服を着用するというのは効果が高いと言えるでしょう。
作業着の中にファンで空気を送り込むことによって風の流れを作り、体温を下げることができます。風によって熱が発散されますので、外の風が吹いていない状態でも、より涼しく感じられるのです。また、風によって汗が素早く蒸発しますので、その気化熱によって体温を下げることもできます。汗をかいていると、肌に服が張り付いてベタベタと不快ですし、作業がしづらくなることもあります。しかし、この服を着ているとこうしたベタベタ感を解消できますので、体温を下げるというだけでなく、より快適に動けるというメリットも生まれるのです。

フルハーネス対応の空調服について

フルハーネス対応の空調服
ここで考えたいのが、高所作業では転落による事故を防ぐため、フルハーネスの着用が義務付けられているということです。高所ではもともと安全帯を含めた装備を着けることが義務付けられていましたが、2019年に改正された労働安全衛生法の施行によって、フルハーネスを着用することも義務となりました。
腰回りだけの通常のハーネスと違って、上半身も固定できるようになっているのが特徴で、複数のベルトを固定することになります。この装備によって、胴ベルトだけでは起こる危険性が高かった、転落時の「くの字」でのロープ吊り状態や逆さま吊りなどのリスクが大幅に減ります。法律順守ということだけでなく、作業員の安全確保という観点からも、この装備の着用はとても重要です。
しかし、胴ベルトだけのハーネスと違ってベルトの点数が多くなりますし、上半身にも固定しないといけないため、通常の服では装着できないことが多いです。フルハーネス着用のためには、胸の当たりにフックをかけるためのD環が付いている必要があります。また、ランヤードを上半身に回すため、背中側にランヤードを通す穴が開いていることも求められます。こうした機能が付いている服を探して着るようにしましょう。

UV加工・フード付き機能の空調服は更に効果的

風を服の中に送り込むだけでもかなりの暑さ対策となりますが、さらに機能が強化された商品を選ぶことで、ずっと快適な作業ができます。たとえば、UV加工が施されているものだと日焼け対策になります。また、フードが付いているものだと、ヘルメットとは別に、首筋の日焼けを保護できます。さらに、頭の蒸れを防止できますので、より効果的な暑さ対策となります。

おすすめの空調服

自重堂 空調服 74130

>自重堂 空調服 74130
人気のZ-DRAGONの半袖タイプのフルハーネス対応空調服です。帯電防止機能も備わっているので、様々なシーンでご着用頂けます。

ビッグボーン 空調風神服 BK6237F

>空調風神服 BK6237F
人気のBK6077シリーズから、フルハーネス対応モデルの空調風神服が登場致しました。サイズ展開もS~7Lまでと幅広く、企業様の作業用ユニフォームとして人気の高いモデルになります。

ミズノ 空調風神服 F2JE0182

" 日本がほこるスポーツブランドのフルハーネス対応の空調風神服です。ミズノ独自のスポーツ工学に基づいたパターン設計になっており、非常に動きやすくノンストレスで作業して頂けます。他ワーカー系のブランドに比べるとやや割高感はございますが、価格以上の質を兼ね備えたアイテムです。


 

まとめ

慎重な作業が求められる高所での作業では、暑さ対策を十分にして快適に動けるようにすることがとても大事です。その一つとして、空調服を着用するのは大きな助けとなります。こうした場所での作業に適した、UV加工などの工夫がなされている商品を上手に選んで、作業員の負担を軽くしましょう。

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