介護の現場で喜ばれるユニフォームの選び方

介護ユニフォームとは

介護の現場で喜ばれるユニフォームの選び方

2020年の日本の人口の実に29%は65歳以上の高齢者だと言われている昨今で、介護を必要とする高齢者が増えてきております。
それに伴って、介護施設や介護事業所が年々増えてきており、介護施設の中でも、他と違ったサービスや他と違った施設運営をという事で、様々な工夫を凝らして、差別化で、個性のある介護施設が増えてきております。
その差別化の一貫で、介護に従事される職員についても着用するユニフォームに対して、デザイン性、機能性、安定性等を求められる事が多くなってきております。
そんな、介護の現場で活躍するユニフォームの選び方を記事にまとめてみましたので、少しでも参考にしていただければ、幸いです。
介護士

介護する時にユニフォームに求められ事とは

介護をする時には、高齢の利用者様になるべく、負担がかからない様なユニフォームにする事が重要になります。
そこで、利用者様に負担を和らげるには、どの様な事がユニフォームとして求められるのかまとめてみました。

①なるべく表にファスナーやボタンがないユニフォーム

利用書様を介護する中で、入浴介護時や車椅子への移動の際に、身体を持ち上げる事があるのですが、身体を持ち上げる際に、ファスナーやボタン等の凹凸が利用者様の身体にユニフォームが当たり、傷つけてしてまう様な事があります。
利用者様を傷つけるまでいかなくても、不快な思いをされる事もありますので、なるべく、表にボタンやファスナーなどの突起物がないユニフォームがベストです。もしくは、ボタンやファスナーが隠れて、表に露出しないユニフォームも問題ございません。

②胸ポケットやペン差しポケット位置の確認

介護に従事される職員様によっては、メモやペン等を持ち歩く事もございます。ついポケットがあると、ポケットにスマートフォンや小銭入れ、財布やメモ、ペン等を入れてしまう事があります。
ポケットの向きや位置によっては、利用者様に負荷をかけてしまう様な事もございますので、ユニフォームを選ぶ上でポケットの位置にも着目してお選びいただくのも重要になります。

③清潔に保てるイージーケアなユニフォーム

利用者様は高齢の為、身体の抵抗力も少なくなってきてますので、施設内については、細心の注意を払って清潔に保たれる様にしている施設がほとんどです。
ユニフォームにつきましても、なるべく清潔に保てる様なユニフォームを選ぶことが好ましいです。最近の介護ユニフォームの中には、抗菌作用のあるユニフォームも増えてきております。また、抗菌機能がない場合でも、毎日洗濯できて、清潔に保てるユニフォームが必要になりますので、イージーケアでノーアイロン等の形態安定性の高いユニフォームも適したユニフォームです。
最近では、個性豊かな様々な施設があるので、上記の①②③以外にも、たくさんの事例があるかと思います。それら、すべてを満たすユニフォームという事を考えるとキリがないのですが、最低限のユニフォームを選ぶ際に求められている事を整理してお選びいただくといいでしょう。

介護ユニフォームとはどんな種類がある?

そもそも、介護ユニフォームとはどんな種類があるのかというと、パッとイメージしにくいかと思われます。もちろん、今、現状ご着用されている方もいらっしゃると思いますし、これから、ご着用を検討なさっている方もいるかと思います。また、施設様によっては、いかにも介護というよりも、オシャレなカフェの様なイメージでユニフォームをご使用いただいている施設様もいらっしゃいます。
ここでは、介護ユニフォームには、どんな種類があって、どんな特徴があるのかを簡単にまとめてみました。

①ジャージウェア

特徴:
ジャージといってもスポーツで使われるジャージではなく、介護で使うジャージになります。介護でつかうジャージの場合は、ファスナーやボタンが表にでない様な商品が多く、大体の介護ジャージについては、静電気帯電防止機能がついてます。乾燥した空気で発生する静電気についても、利用者様にとっては、不快になりますので、介護ジャージの場合は通常のスポーツジャージとは違い、身体を動かす事+付加価値の機能がついたユニフォームがたくさんあります。
ジャージ

②ポロシャツ・Tシャツ

1年をとおして、毎日着るアイテムのポロシャツ・Tシャツは、形態安定性が高く、イージケアな商品が多いです。ポロシャツの場合は、一般のポロシャツだと胸元にポケットがありますが、介護に特化したポロシャツの場合、胸元ではなくお腹の両脇部分にポケットが合ったりする商品もあります。

また、かがんだ時やしゃがみこんだ時にもお尻が隠れる様な少し丈の長いポロシャツもあります。Tシャツの場合は、ポケットとかの問題はなくても、入浴介護等の際に濡れてしまう事を想定して、濡れても透けづらい素材であったり、スグに乾く速乾性の高いTシャツ等があります。
高機能ポロシャツ


③スクラブ

今まで、スクラブというと、介護の現場というよりも、病院などの医療の現場のイメージが強いのですが、TVなどのドラマの影響もあって、介護ユニフォームとしても注目をされています。医療の現場でも介護と同じ様に、怪我人を持ち上げたり、介助したりするお仕事と利用者様の介護をする際の動作は、ほぼ、同じ動作になります。また、衛生面に置いても、医療の現場程、衛生面にデリケートな現場はないので、衛生面も優れている事から、介護ユニフォームとして、スクラブが定着してきておりますので、最近では、介護ユニフォームとしての優しい色合いのパステルカラーのスクラブもございます。
スクラブ

④パンツ

介護でご使用いただくパンツについては、ジャージの様なスムース素材としっかりした布帛の生地の素材があり、どちらも、伸び縮みするストレッチ素材が主流の素材になってます。介護の現場では、膝をついたり、かがんだり、しゃがんだりする事が多く見受けられます。ストレッチ素材や伸び縮みする様な素材だと、ストレス無く、ご使用いただけるので、介護ユニフォームのパンツとしては、ストレッチ素材が大変、人気のアイテムになってます。最近では、ストレッチのチノパン等も、カジュアルな感じで注目されてます。
パンツ

⑤エプロン・バンダナ・三角巾

介護従事者の仕事の中には、利用者様の一般的な介護の他に、入浴のお手伝いをしたり、食事を作ったりする事も含まれているケースがございます。入浴のお手伝いや食事の準備の際に必要なエプロンやバンダナ、三角巾においても清潔な抗菌作用が含まれていたり、水に濡れたりするので、撥水機能がついてる商品等も多数あります。
また、エプロンやバンダナ、三角巾等は、サイズのないアイテムになってますので、きれいな清潔な状態であれば、他の方にも使いまわしできるメリットもあります。
エプロン

介護ユニフォームは機能・用途に応じて選びましょう

これまで、介護の現場では、あまり、介護に特化した介護ユニフォームというのが少なく、スポーツのジャージを使用していたり、ユニクロなどの一般衣料をユニフォームとして、使用している事も少なく無かったのですが、高齢化社会も進み、多様化する介護施設では、ちゃんとした介護ユニフォームを着用する施設様が増えております。
やはり、機能性や用途に考慮された介護ユニフォームから選ばれる方が、一番良いかと思いますので、是非、参考にしていただければ、幸いです。

ユニフォーム相談窓口