「空調服®って、いくらかかるの?」 空調服®の費用対効果を考える(2024/2/19更新)

皆さんは、夏になると街中の工事現場などで、小さいファンの付いた作業着を着ている人を見かけたことはありますか?

あの服は、メーカー名で、“ 空調服 ® ” や “ 空調風神服 ”と呼ばれているファン付きウェアです。

「あれって、なんだか涼しそうだけれど、どれくらいのお値段で買えるんだろう?」
「ウチにも導入したいけど、価格に見合う製品なのかな?」
と、気になっている方もいるかもしれません。

今回は、“ 空調服 ® ”や“ 空調風神服 ”の基本的な説明から価格帯、服の構造、費用対効果まで解説していきます。

空調服 ®ってなに? 値段はどれくらい?

空調服って何?
“ 空調服 ®” “ 空調風神服 ”は、服の下部に装着したファンから出た風で、汗を効率よく気化させて冷涼感を得ることができる製品です。お風呂上がりの扇風機に当たった状態を想像していただくとわかりやすいかもしれません。

真夏の炎天下での業務や、空調が効かない環境での作業に最適で、熱中症や脱水症状への対策にも有効です。

近年は、その着用効果の高さから建設会社やメーカー、工場などへ広く導入されるようになりました。

空調服 ®の価格とは?

“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”は、ブランドや素材、機能などの条件によって価格帯に幅がありますが、一般的には1着セット1万~2万円ほど の値段で販売されています。詳しくは後述しますが、“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”は3つの部材で構成されており、それぞれの部材は単品でも購入することができます。

自身の業務や作業内容、活用環境を考えて、1式セットの製品か、部材を組み合わせて購入するかを選択できるのです。

空調服®は「服」+「ファン」+「電源バッテリー」の組み合わせ

空調服(R)を使うための3点セット
“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”は「服」、「ファン」、「電源バッテリー」の3つの部材を組み合わせて使用します。

以下、それぞれの部材について詳しく説明していきます。

“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”の衣服本体です。裏の腰面あたりにファンを装着する穴が空いています。ジャケットタイプ、ブルゾンタイプ、半袖タイプ、ベストタイプ、フード付きなど、さまざまな形状が存在します。素材は主に綿、ポリエステル、綿ポリエステル混紡の3種類が使用されており、おこなう作業、業種などにより適している素材は違います。

ファン

風を生み出すファンです。一般的には9cmほどの大きさで、2個セットで販売されています。ブランド・メーカーによっては、ファンの形状や風力別にさまざまな選択肢が用意されており、たとえば “ 空調風神服 ”というブランドで使用できるファンの形状には「ななめ型」「フラット型」があります。ななめ型のファンは風力を調整することができるため、衣服内で風の流れを背中方向・首方向へと調整できるというメリットがあります。一方、フラット型のファンは衣服の内外にファンの出っ張りが少ないため、作業時に邪魔になりにくいという特徴があります。

電源バッテリー

ファンを稼働させるための電源です。充電式バッテリーは平均10時間程度の稼働が見込めますが、充電に数時間ほどを要します(※稼働時間は設定電力などにより変動します)。

“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ” は、上記の3点セットを組み合わせて着用する仕組みになっています。

コストパフォーマンスはどうか?  空調服 ®の耐用年数から月換算してみる

空調服(R)のコストパフォーマンス
先述のとおり、“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”の価格はおおよそ1~2万円です。1着1~2万円程度の作業服と考えると、「けっこう高いな……」と思われるかもしれません。

しかし、使用していくコストを“月換算”で考えてみるとどうでしょうか。

“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”の耐用年数、年間のランニングコストなどから、月換算での費用を算出してみましょう。

空調服 ®の耐用年数を計算する

まず、“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”の耐用年数について考えます。

“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”の耐用年数は特に定められているわけではありませんが、ファンとバッテリーは消耗品であるため、それらは製品としての耐用期間が明確に存在します。ファンの寿命は平均して3500時間程度であり、バッテリーは約500回ほどの充電ができるとされています。

ファンとバッテリーの寿命をもとに、一般的な週休2日の仕事で1日8時間の使用、春夏の時期のみの着用(年間の半年分)と仮定して計算すると、“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”はざっくり4年ほどの寿命であることがわかりました。

衣服部分は4年経過後も使用できるかもしれませんが、汚れが取れなくなったり、破れてしまったりする可能性を考慮して、今回の計算では “ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”1式における耐用年数は4年と設定します。

空調服®のランニングコストを考える

次に、使用期間中のランニングコストを計算します。

“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”におけるランニングコストとは、バッテリーの充電にかかる電気代です。

たとえば一般的な充電式バッテリータイプを付けた“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”の場合、電圧を6ボルトに設定して1日で8時間稼働させると、1ヶ月にかかる電気代金は約40円程度になります。

したがって、40円×6ヶ月(年間の半年分)=240円程度がおおよその年間ランニングコストとなります。

ひと月あたりの使用料金を算出する

最後に、“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ” の耐用年数とランニングコストの数字から、1ヶ月あたりの費用を計算します。

“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”  の製品本体が15000円と仮定して、1年間のランニングコストが240円ですから、耐用年数4年間にかかる合計の費用は15960円となり、それを28ヶ月(4年間のうち半分の期間)で割ると、570円です。

つまり使用月換算で考えると、“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ” はひと月570円程度で利用できることになります。

この数字を高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、仕事の生産性向上のためのツールと考えれば、真剣に導入したいと考える人・企業も少なくないでしょう。

ぶっちゃけ、お得なの? 空調服 ®により見込めるさまざまな効果

空調服ってお得なの?
最後に、“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”を着用することで見込める効果をまとめました。ひと月570円ほどの費用を捻出すれば、さまざまなメリットが得られます。

炎天下やエアコンがない空間でも快適に作業・業務がおこなえる

“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”を着用すれば、暑い夏の屋外や空調が効かない屋内空間でも冷涼感を感じながら作業することができます。身体の負担が軽減されることにより、作業効率の大幅な向上につながるでしょう。

熱中症を防ぎ、事故やミス、労働災害を低減できる

ファンの送風による気化熱を利用して体の温度を下げることにより、熱中症や脱水症状を防ぐことができます。体調不良から起こる業務中のミスや事故、労働災害のリスクを大きく低減できる可能性があります。

作業の生産性が上がり、労働時間を減らすことができる

建設業界などの現場では、作業員の熱中症などを防ぐため、一時休憩の時間が頻繁に用意されています。“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”を導入することで体を冷却しながら作業できるようになり、従来の休憩時間に充てていた分を減らして、その分、業務時間を増やすことができます。作業の時間効率が向上されれば、結果的に労働時間の短縮につながります。

省エネに大きく貢献し、地球環境にも配慮できる

屋内作業に“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”を活用すると、エアコン・空調設備の稼働回数の低減や設定温度の低下が望めるため、電気料金の節約に役立ちます。特に工場などの広い空間では大幅なコストカットが期待できるでしょう。またCO2の排出量を減らすことにもつながり、地球環境の保全にも貢献できます。

空調服 ®はコストパフォーマンスに優れた製品。活用することで、さまざまなメリットを手に入れよう

今回は、“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”の費用対効果について考えてみました。

“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”は、初期費用として1~2万円ほどの製品代金がかかりますが、使用していくうえでのランニングコストはそれほど高くはありません。また、快適に作業できるだけではなく、多くの副次的な効果も得られます。“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ” を導入することで、作業効率の向上やコスト削減に役立てましょう。

ユニフォーム ステーションでは、多様な条件下での作業に適した“ 空調服 ® ” “ 空調風神服 ”を多数取り揃えています。