業種別 防寒服の正しい選び方!職種別適した防寒服とは?

職種別の防寒服の選び方

寒い冬季の業務には、身体をポカポカ暖めてくれる「防寒服」の着用がオススメです。

「防寒服」と一口にいえど、市場にはさまざまなタイプの製品が供給されており、使用する目的や環境によって適したモデルは違います。

今回は、冬の業務においての必須アイテム「防寒服」について、業種別に選ぶべき製品を解説していきます。

運送業・ドライバーに適した防寒服

運送業

運送業には、長時間の運転や積み下ろし作業がつきものです。運送業やトラックドライバーなどに適した防寒服は、以下のような特徴を持つ製品です。

軽量性

大きなトラックなどを運転する場合には、実にデリケートなハンドル操作性が要求されます。また、場合によってはエリア選別された荷物を積み込み、スペースへ上手に敷き詰めるという作業も担う場合があります。

したがって、重くなりがちな綿素材の防寒服ではなく、ポリエステルなどの化学素材を使用した軽量の防寒服がオススメです。

軽防寒服

ダウンジャケットなどのように重く厚みのある服を着ていると、運転や積み込み作業の邪魔になってしまうこともあるかもしれません。

そのような場合には、軽防寒服の着用がオススメです。

「軽防寒服」とは、一般的な防寒服よりも軽く、薄くて機動性に優れた防寒服のことです。十分なだけの防寒機能を保持しながらも、軽量で気軽にさらっと羽織れることがメリットです。

建設業・土木作業などに適した防寒服

建設業の防寒服

建設業や土木業の場合には、日中のハードな作業に耐えられるような、高い耐久性を持つ作業服であることが必須条件になります。推奨されるのは、以下のような条件を持つ製品です。

ポリエステル素材

オススメは、生地にポリエステル100%素材を使用した防寒服です。特に、タフタクロスやリップストップなどの新素材を生地に使用しているウェアには、かなりの耐久性が期待できます。

逆に綿100%素材の防寒服を着用すると、資材・工具などの摩擦により生地が裂けてしまったり、摩耗してしまったりするリスクがあります。

綿・ポリエステル混紡素材

綿とポリエステルの混紡素材もオススメです。

綿素材は柔らかく肌触りが良いことが最大のメリットですが、洗濯機に入れると縮みやすく、型崩れもしやすいという短所も持ち合わせています。ポリエステルを混紡することによりその短所を軽減し、さらに頑丈さ・軽量さを兼ね備えるハイブリッドな素材となるのです。

作業着は洗濯をする頻度も高いため、あらゆる素材の良いとこどりをした丁度良い素材といえます。

一次産業(農業・漁業・水産業など)に適した防寒服

農業 林業 漁業におすすめの防寒服

農業・漁業など、一次産業の仕事は作業の工程の大部分が屋外での業務になるため、雨風をはじめとする自然・天候への対策が欠かせません。したがって、以下のような機能を持つ防寒服を選ぶようにしましょう。

撥水性・防水性

まずは、雨対策として撥水・防水機能を持つ製品を選ぶべきでしょう。

撥水加工とは、おもに化学素材を対象物の生地にコーティングすることにより、付いた水分を玉状に変化させてはじく仕組みのことをいいます。

防水加工とは、ビニール、ゴム、フィルムなどを生地に使用することで、生地の裏側へ一切の水分を通すことのない仕組みのことです。

身体やウェアを水からガッチリ守るという意味では防水加工の製品を選ぶべきですが、逆に身体から排出された汗も蒸発させることがほとんどありません。したがって、頻繁に汗をかくことの多い一次産業の現場においては、どちらかと言うと撥水加工の製品が推奨されます。

防風機能

前述のとおり、一次産業の業務のほとんどは屋外での作業になることから、防風機能にも気を配らなければいけません。実のところ風速が1m/s吹くごとに体感温度が1℃下がるとされており、風による身体への影響は意外と強いのです。

したがって高密度の繊維を使用した製品など、防風機能の高い防寒服を選びましょう。

接客業・営業職に適した防寒服

耐久性能が高い防寒着

接客業や営業職など、数多くの顧客に対応する業務や、日中動き回ることの多い職業の方々には、おもに軽量性と動きやすさの両立が求められます。以下のような製品や、スタイリングをオススメします。

軽防寒服

接客活動や営業活動には、重い防寒服はあまりマッチしません。軽防寒服であれば、一定以上の暖かさを得ながらもアクティブに動くことができます。また外回りの多い営業職の方には、急な雨に降られても大丈夫なように、撥水機能に優れたモデルもオススメします。

インナーベスト

スーツや制服を着用しなければならない職種の方々は、業務中に一般的な防寒服を着ることは難しいかもしれません。

解決策としては、インナーに温かい衣服を着用することです。ベストタイプのインナーであればスーツやユニフォームを邪魔することなく防寒対策を講じることができます。

軽防寒服とインナーベストの重ね着

活動量の多い業務に向いた、軽くて動きやすい「軽防寒服」と温かい「インナーベスト」の重ね着スタイルは、動きやすさと暖かさを両立させることができます。

スーツなどの業務上のユニフォームの下にインナーベストを着用することで、仕事用の外観を維持したまま、スマートニ暖かさを得ることができます。そして屋外などに外出する際には軽防寒服を上に羽織ることで、動きやすさを保ったまま外の寒さに対応することができるのです。

工場内など、製造業に適した防寒服

つなぎ 作業服

製造業、いわゆる工場などでの業務に就く方には、以下のような特徴を持つ防寒服がオススメです。

綿100%素材

工場作業のお供には、頑丈で火気・熱に強い綿100%の素材や、表面強度の強い素材を使用した防寒服がふさわしいでしょう。

なぜかと言うと、火花が飛び散りやすい溶接業などの現場では、静電気などの発生から火事や事故につながる可能性があるからです。

したがって、火気の可能性がある現場においては、基本的にはポリエステル素材をメインに使用した防寒服は推奨されません。

しかしポリエステル素材などの化学繊維は引っ掻きや摩耗に強く、高い耐久性を持つという大きなメリットがあります。火事などの心配が一切想定されない現場では化学繊維を使用した防寒服もオススメです。

着用環境に合わせた防寒服を選び、作業効率をUPさせよう

今回は、冬季の現場仕事に欠かせない防寒服について、業種別に選ぶべき防寒服の機能や特徴を解説しました。

昨今の防寒着は高い機能を持つ製品が多数登場しています。保温性、撥水性、防風性、耐久性など、さまざまな性能を比較して、作業環境に適した防寒服を選択しましょう。

丸十服装では様々な業種に対応した防寒服を取り揃えています。