【今が替え時】企業が最新の防寒着に切り替えるメリットとは?[12/20更新]

防寒服のメリット

建築業や物流業など、いわゆる“現場仕事”を行う企業のなかには、冬の寒さ対策として、従業員に防寒着を配布している会社も散見されます。

多くの企業においては「長年、同じ物を使用しているから」といった理由などから、防寒着をあらためて刷新するような機会はあまり多くはないかもしれません。しかし最新の防寒着はとても高機能な製品が多く、いま買い換えるメリットは高いといえるでしょう。

今回は、寒い冬の業務での必須アイテム「防寒着」について、基礎知識や種類、法人向けの製品まで解説していきます。

冬の定番、防寒着とは? さまざまな防寒着の種類

防寒着とは、いわゆるコートやジャンパーなど、寒さから身体を守るための衣服全般を指す言葉です。

特徴や機能別に、さまざまな種類の防寒着が存在します。一般的によく着用される防寒着は、以下のようなものです。

ジャケット

ジャケットとは「前開きの上着」の総称です。

ワークウェアのジャケットの場合、防寒用作業着の上着を指す場合が多いです。

広い範囲で使われている言葉であり、丈が短いと「ブルゾン」と呼ばれ、長いと「コート」と呼ばれる傾向にありますが、それぞれに明確な線引きはありません。




ブルゾン

着丈の低い上着のことを、一般的にブルゾンと呼びます。

元々は「裾が絞られている衣服」という意味のフランス語の言葉でした。その語源通り裾を絞って調節できる製品も多く、高い活動量が求められるような場面において作業着として活用されやすい防寒着です。




ジャンパー

ブルゾンと同じく、着丈の短い上着のことをジャンパーと呼ぶこともあります。
昨今はあまり使われなくなった言葉ですが、「ジャンパー」は、実は和製英語であり、海外では着丈の短い上着は基本的に「ブルゾン」と呼ばれています。




コート

ジャケットと同じく広い範囲で使用されている言葉であり、厳密には外側に着用する衣類全般を基本的にはコートと呼ぶことができます。

一般的な防寒具としてのコートのほか、雨を防ぐレインコートや、風を防ぐステンカラーコートなど、さまざまな機能を持つアウターの呼称に使われています。





ダウンタイプ(中綿)

ウェアの内側に、ガチョウやアヒルなどの羽毛が詰められた上着のことをダウンと呼びます。とても暖かく、保温性の高い防寒着ですが、体を大きく動かしづらく、耐久性にも乏しいというデメリットがあります。したがって、ハードな現場での作業用途や、繊細な動きが要求されるような業務での着用にはあまり向いていません。なのでワークウェアの場合、中綿としてポリエステルなどの化学繊維を使用したダウンタイプの中綿アウターとなります。



ウインドブレーカー

暖かさや保温性よりも、防風性を第一に重視したタイプの上着です。おもにスポーツシーンの非活動時など、身体を風から守るために着用されることの多い防寒着です。




最新の防寒着はここまで進化している

ベストタイプ電熱ウェア

かつての防寒着といえば、内側に中綿を詰めて身体を暖めているだけ…という製品が多く、おまけに重量も高くてストレッチ性も低く、作業着としてはあまり適していない衣類でした。

しかし化学技術の進化により、軽くても暖かい素材や保温機能に優れた素材、水に耐える撥水性、高い速乾性など、さまざまな機能が付いた防寒着が数多く生まれました。

近年は、以下のような製品が特に注目されています。

電熱式防寒服

電熱式防寒服とは、電気を使用して素早く身体を暖かくすることのできるワークウェアです。

衣服に内蔵されている発熱体にバッテリーを接続して、電気の力で発熱させ、身体を暖ためる構造になっています。高い効果を持つことから“着るコタツ”とも呼ばれています。

多くの電熱式防寒服はバッテリーの電圧によって温度の強弱を変更することができるため、作業環境に合わせて体感温度を自由にコントロールすることができます。

オススメの電熱式防寒服

ボルトヒート 電熱ベスト G8069

人気のボルトヒート ブランドの電熱ベストです。発熱体が一体型となっており、バッテリーは市販のモバイルバッテリーも使用できます。シンプルなデザインかつカラー展開なので、ビジネスウェアとして人気モデルです。
電熱ベスト G8069
電熱ベスト G8069 詳細

KURODARUMA 電熱ベスト KR54801

発熱体が取り外せるタイプの電熱ベストです。色味はシンプルなブラックと人気の迷彩柄から選べます。バッテリーは専用バッテリーを使用するタイプになり、スマートフォンで操作可能です。
電熱ベスト KR54801
電熱ベスト KR54801 詳細

その他 電熱ベスト



高機能インナー

防寒着といえば、まずはアウターを思い浮かべるものですが、近年はインナーにも高い機能性を持つ製品が多数登場しています。

たとえば、吸湿発熱素材を利用した「発熱インナー」は代表的な高機能インナーです。身体から排出された汗や水蒸気を利用して身体を暖めることのできる素材を使用しています。防寒インナー、あったかインナーなどとも呼ばれています。
十数年前に某・低価格アパレルブランドの製品が大ヒットしてから一般的な知名度も上がり、今では多くのアパレルブランドやスポーツメーカー、作業着メーカーなどが、こぞって参入する一大市場となりました。

「吸湿発熱素材」のほかにも、「遠赤外線発熱素材」や「太陽光蓄熱素材」など、特殊な繊維を利用した高機能インナーが多く制作されています。

企業・法人が今選ぶべき防寒着とは? 最新防寒着のメリット

電熱式ジャケット 雷神服 BO31800

企業向けの防寒着には、どのような機能を持つ製品が求められるでしょうか?

屋外での業務には、強い風が吹いたり、雨に降られたり、自然・天候への対策も必要になります。業務を効率よく行うためにも高い防風機能や撥水・防水機能を持つ製品を選ぶべきでしょう。

特に、以下のような機能を持つ最新の防寒着に切り替えることで、作業性の向上や怪我・事故防止という大きなメリットを手に入れることができます。

暖かさ・高い保温機能

防寒着にはまず第一に、着用時の暖かさや、高い保温性能が求められます。

従来の防寒服は、中綿を多く入れたり、アルミを貼り付けて保温性能を向上させた製品が中心でした。

しかし昨今は、技術の進化により、生地の繊維に特殊な素材を使用した防寒服が多く登場するようになりました。

特に目立つのは、人体から排出される汗や、身体から自然に発生する水蒸気などを利用して発熱する素材「吸湿発熱素材」を活用した製品です。体から出る水分を利用するため、おもにインナーに使用されることの多い素材ですが、最近はアウターなどの上着にも使用されることが増えてきています。

また「赤外線蓄熱素材」を使用した製品は、太陽が放つ光(波長)の1つである可視光線を熱に変換して、その熱を長く保つことができます。

そして、人間の身体や太陽から出ている赤外線を利用して発熱し、保温することのできる素材が「遠赤外線素材」です。太陽光(可視光線)とは波長の違う光を利用することで保温する素材です。

高い耐久性

すぐ破れてしまう、もしくは摩耗してしまうような防寒着は作業着として使用に適さず、また経済的でもありません。

最近は「高密度タフタクロス(=ナイロン、ポリエステルなどの繊維を密度高く織り上げた生地のこと)」や「リップクロス(=コットンやナイロン、ポリエステルなどの素材を衣服の生地へ格子状に埋め込むことで強度を高めた生地のこと)などの新素材が登場しており、軽量さと撥水性、高い強度を兼ね備えたモデルが多数登場しています。

撥水性・防水性

屋外の業務では雨に降られる事態も想定されますから、撥水加工や防水加工などの機能も必須です。

撥水加工とは、フッ素やポリウレタンなどを生地にコーティングすることにより、接触した水分を玉状にしてはじく仕組みのことをいいます。

防水加工とは、ゴムやフィルム、ビニールなどを生地に使用することで、生地の裏側へ一切の水分を通さない仕組みのことです。

身体を水から守るという意味では防水加工の方が強い効果があるものの、身体から排出された汗も蒸発させることがほとんどないので、頻繁に汗をかくことが予想されるような現場においては、撥水加工の製品が推奨されます。

防風機能

人間の身体は、強い風に吹かれると寒さを感じるようにできています。風速が1m/s吹くと体感温度が1℃下がるとも言われています。風が強い日に気温以上の寒さを感じるのはそのためです。

したがって、できるだけ防風機能の高い素材を使用した製品を選びましょう。高密度の繊維で織られている製品がオススメです。

最新の防寒着は高機能 いま買い換えるメリットは大!

今回は、冬に活躍する「防寒着」について、基礎知識からその進化、法人向けの種類・機能まで解説しました。

防寒着は毎年のように進化しており、高い機能を持つ製品が多数登場しています。最新の防寒着を導入するメリットは強く、買い替えのタイミングとしてはバッチリといえるでしょう。

空調服ステーションでは、冬の業務にピッタリな防寒服を、特別価格にて多数取り揃えています。