今、オシャレでかっこいい作業着が増加中！ ワークウェアのデザインに迫る

1月 15, 2021

作業着といえば「野暮ったい」「無骨」といったイメージを持つ方も多いかもしれません。おもに業務用や作業用途に使うのだから、デザイン性よりも機能性を重視して制作されること自体は、ある程度仕方のないことです。

しかし昨今は、旧来の作業着イメージを一新させるようなデザイン性の高い作業着が増加中です。

カジュアルで街着にも使えそうなタイプ、スマートで上品なタイプ、男らしさを増長させるようなワイルド感のあるタイプなど、さまざまな作業着が市場に登場するようになりました。

今回は、ブランド化する作業着メーカーや、スポーツメーカーの制作するスマートな作業着など、デザイン性の高い作業着について迫っていきます。

ブランド化する作業着メーカー

衣料業界や装飾品業界においては、消費者から特に人気であったり、高価で憧れを持たれたりするようなメーカーを一般的に「ブランド」と呼称することがあります。

作業着・ワークウェア業界にも、もはや「ブランド」と表現して差し支えないような、人気のメーカーが現れるようになりました。製品の発売日に売り切れが続出するような、一昔前には考えられなかった現象まで起きるようになったのです。

ブランド化の要因には、“年々と作業着がオシャレになってきている”という背景が推定できます。

旧来、作業着といえば、動きやすさや視認性など、機能性を最大限に重視したウェアという認識の強い製品でした。また、誤解を恐れずに言えば「ちょっとダサい」イメージです。

しかしながら、近年はそのまま街着にしても違和感のないような、ファッション性の高い、スマートなデザインの作業着が多数登場するようになりました。たとえば、人気タレントをモデルに起用した自重堂の「Z-DRAGON」シリーズや、コーコスの人気ブランド「グラディエーター」シリーズなどは、若い人を中心に、非常に高い人気を誇っています。

作業着メーカーが機能面だけではなく意匠にも力を入れるようになった結果、ブランドと呼ばれるようなメーカーが現れるに至ったのではないでしょうか。

大手企業ではスポーティーなデザインの作業服が人気

近年、大手企業の作業者の方々には、スポーティーなデザインの作業着が人気です。ジャージやウィンドブレーカーのような見た目でありながら、機動性が高いウェアのことです。

一般的に作業着というと「薄い緑色でポケットが多く付いていて、味気のないイメージ…」という印象がありますが、昨今は、スポーツ選手のトレーニングウェアのような、カラーリングとシルエットにこだわったカジュアルなデザインの製品が増加しています。

細身ながらもストレッチが効いていて動きやすく、見た目もオシャレな作業着であれば、毎日のように着用したくなるものです。いわゆる“作業着感”の薄れたデザインであることから、多くの方々に支持されています。

スポーツブランドが提供する作業服の魅力

昨今は、スポーツメーカーがその研究開発力を生かし、一般業界向けの作業着を生産することも増えてきました。

大手スポーツメーカーのミズノも、スポーツシーンで培ったノウハウを生かし、「ミズノワーキング」と冠して多くの企業へ作業着を提供しています。

作業着は、仕事のパフォーマンス・生産性を向上させるための機能性ウェアです。したがって、動きやすさや着用時の快適さを長年追求し続けてきたミズノのようなスポーツメーカーが作業着の制作を手掛けるのは、もはや必然的といえるのかもしれません。

ミズノは、さまざまなスポーツの動作を検証して、動きやすさを追求した「Dynamotion Fit（ダイナモーションフィット）」という独自の設計を作業着にも応用。ほかにも、汗が乾きやすい吸湿発熱素材「ブレスサーモ」や、除湿素材「ドライベクター」、消臭機能の「ミズノデオドラント」など、さまざまなテクノロジーを使い、それぞれの職場の環境に合ったワークウェアを作り出しています。

大手引っ越し会社や大手コンビニエンスストアチェーン、大手建設会社、自治体など、ユニフォームの提供先は多種多様。スポーツブランドの技術力が作業着にまで生かされているがゆえに、多くの企業を魅了し、愛用されているのでしょう。

デニム・スーツ型の作業着

作業着業界も、トレンドや社会の変化に合わせて進化を続けています。近年、注目されているタイプの作業着を紹介します。

デニム型作業着

デニムといえば、作業着・ワークウェアの元祖的な存在です。

現在では一般的な衣服としても市民権を得たデニムですが、今も「男らしいワークウェア」というイメージが根底に強く残っています。そのため、作業着としてもデニムを使用した製品は大人気です。伸縮性に優れたデニム素材であれば、毎日の業務にも快適に活用することができます。

また、デニムの魅力といえば経年の色落ちです。毎日のように着用すればするほど色落ちするため、長い月日をかけてエイジングしていく楽しみが生まれます。

スーツ型作業着

昨今のビジネスウェアにおけるカジュアル化の流れを受け、いよいよスーツ型の作業着も登場するようになりました。

スーツ型作業着は、外見はほとんど普通のスーツなのにもかかわらず、毎日洗えるような耐久性や高いストレッチ性、速乾性などを保持しています。また、パンツのウエストはゴムでできているため、スウェットを履いているかのようなリラックス感が得られます。くわえて、裾部分は絞られているためゴミや埃の侵入も防ぐことができるなど、一般的なスーツとは比べものにならない位の機動性・機能性を確保することができるのです。

客先へ出向いたあと、そのまま軽い現場作業へも向かえるような、着用する場所を選ばないユーティリティーさ・利便性が魅力です。

スーツの動きにくさ、シワになりやすさ、手入れの面倒さなどを一挙に解決してくれる、新しいタイプのワークウェアといえるでしょう。

オシャレな作業着を着るメリット

作業着とは、安全に業務をおこない、高い結果を残すために着用するウェアですが、毎日着用するのであれば、少しはデザインにもこだわりたい物です。

「人は見た目が9割」と言われているように、多くの人は、初めて会った人を数秒で判断しているそうです。やはり第一印象というものは重要なので、取引先やお客様が訪れた際にも、かっこいいデザインの作業着を着用していることで、信頼度が変化するかもしれません。

また、細身でカッコよく、スマートな作業着を着用することにより、自らもポジティブな気持ちで業務に向かうことができるでしょう。

いずれにせよ、他人からも、自分からもカッコイイと思えるような作業着を着用することで、仕事へのモチベーションがさらに高まることは間違いありません。

昨今の作業着はデザイン性が高くオシャレ！ かっこいい作業着を着て、モチベーションを上げよう

昨今の作業着は、作業着が従来持つ無骨なイメージを一新するような、デザインの良い製品が市場に登場するようになりました。

単に動きやすいだけではない、スマートでファッショナブルな魅力を持った作業着であれば、毎日のように着用したくなること間違いなしです。

デザイン性に優れたカッコイイ作業着を選んで、仕事のパフォーマンスも向上させましょう。