介護業界では常識!抗菌仕様の介護ウェアとは?
介護業界では常識!抗菌仕様の介護ウェアとは?
少子高齢化の流れにより、老人ホームや介護福祉施設、デイサービス作業所などが全国的に増加中です。
施設需要の増加から、近年では、その現場の最前線にて働く介護士という職業も注目されるようになりました。
今回は、介護に携わる仕事のユニフォーム、とりわけ近年需要が高まっている抗菌仕様の製品について解説します。
介護ユニフォームに求められる条件とは
よく知られているように、介護のお仕事はとてもハードです。
入居者の日常生活における介助・衛生管理をはじめ、さまざまな支援やサポートをおこなうことから、高い体力と精神力を要する業種であるためです。
そのような背景から、介護の現場では以下のような条件を満たすユニフォームが求められます。
動きやすさ
介護職は、入居者の行動や生活に合わせて多くの動作をおこなう必要があります。したがって、動きやすさは最も重要な要素のひとつです。
ストレッチ性の高い素材や、軽量で身軽なウェアが適しています。
丈夫さ
日常業務としてさまざまな動作をおこなうほか、人や物との接触も多いため、摩耗や引っ掻きなどに耐え得るような高い耐久性も必須です。
着心地の良さ
ユニフォームとして毎日着用するものですから、着心地の良さも疎かにしてはいけません。
肌触りや速乾性など、着用者の身体を快適にしてくれるような要素も大切です。
清潔感
入居者をケアするという立場からも、清潔で衛生的なユニフォームでなければいけません。
食事や入浴の介助などにより濡れてしまいやすい環境であるため、撥水性の付いたウェアが望ましいでしょう。
また、外から菌を持ち込んだり、逆に施設から菌を外に持ち出したりするようなことがあってはなりませんから、抗菌加工や防汚加工などの機能も付いていればベストです。
イメージ
介護施設に入所する方々は、体力が衰えていたり、何らかの病気・疾患を抱えた状態でいたりすることが多いため、暗い心持ちになりがちです。
そんな入所者の心をパッと明るくしてくれるような、ポジティブなイメージを感じるユニフォームであれば理想的といえるでしょう。
介護ユニフォームの種類と選び方
介護職に使用されるユニフォームには、おもに以下のような種類が存在します。
施設の規則や使用環境に合わせて、適切なものを選びましょう。
ジャージ
ジャージ素材のウェアは伸縮しやすく軽量であるため、動作性に優れています。
また介護用に作られたジャージには、入居者と触れ合った際に静電気を起こしにくい仕様になっているものや、ファスナーなどの危険なパーツが外へ露出しないような工夫がされているものがあります。
日常的に、入居者のあらゆる動作をサポートする可能性のある介護職にはピッタリの衣服です。
チノパン
チノパンは、フォーマルな印象を与えることができるため、入居者に対して誠実さや安心感を与えたい場合などに着用するとよいでしょう。
一般的なチノパンは硬くて動きづらいイメージがありますが、介護用のチノパンはストレッチ性も高い製品が多いため、動作性にも問題ありません。
ポロシャツ
ポロシャツは通気性が良く動きやすいため、導入されることの多いウェアです。ラフなイメージの衣服ではありますが、Tシャツと違い襟がついているため、だらしない雰囲気は持たれません。
スクラブ
一般的なTシャツとほとんど同じ形状のウェアである、スクラブ。
医療現場での印象が強いスクラブですが、近年は介護業界でも導入されることが多くなってきたようです。
締め付け感が少なく楽に動けることが人気の理由です。
エプロン
エプロンは、食事の介助時や水回りの作業をする際などに役立ちます。頻繁に汚れる可能性があるため、撥水性などが備わっているものがオススメです。
着用することで優しい雰囲気が生まれるため、多くの入居者から好印象を持たれることでしょう。
需要が高まる、抗菌仕様の介護ウェア
近年需要が高まってきているのが、抗菌仕様の介護ウェアです。
体力の少ない老人などがメインの入居者であるため、菌を持ち込んでしまうと、食中毒など大変な事態につながる可能性があるからです。
したがって、菌の繁殖を抑える機能を持つウェアが注目されているのです。
代表的な抗菌ブランドとして、以下のような製品があります。
TioTioR PREMIUM(ハイブリッド触媒)
「TioTio PREMIUM」は、ハイブリッド触媒と呼ばれる高機能な触媒を使って作り上げた機能材であり、空気中の酸素を利用して菌の増殖を抑えることのできる、新しいテクノロジーです。
「TioTio PREMIUM」加工が施されたウェアは、介助する人、される人、そしてご家族の方までが安心できるような、高い抗菌性・抗ウイルス性・防汚性・消臭性を兼ね備えています。一般社団法人・繊維評価技術協議会が繊維の抗菌性・防臭性の基準として示すために作られた「SEKマーク」を認証済みであり、高い評価を得ています。
24時間365日にわたってその効果を持続させることができるため、清潔な生活を求める方々の要望に応えた技術といえるでしょう。
帯電防止機能もあることから、人との触れ合いが多い介護職のユニフォームにはピッタリのテクノロジーです。
FOLKジアスクラブ
ジアスクラブとは、フォーク株式会社が提供する、色落ちのしないタフなスクラブです。
繊維自体に色を入れているため、たとえ熱湯につけても、次亜塩素酸ナトリウムにつけても、自宅の洗濯機に入れても色落ちすることなく、活躍してくれます。
新型コロナウイルスなどの感染症対策などには、日常的にウェアを殺菌消毒する必要がありますが、リネン洗濯ができないケースにおいては次亜塩素酸ナトリウムを使用する必要があります。その場合、高い刺激に耐えられず色落ちをしてしまうウェアが多いなか、ジアスクラブは高い耐久性を持つことから、まったく色落ちすることがありません。
洗濯後の水もクリアに保たれているため、環境に優しいというメリットもあります。
毎日のように着用し、かつ汚れが付きやすい介護業のユニフォームとして最適なアイテムのひとつといえるでしょう。
介護現場では菌は大敵! 抗菌仕様の製品を選んで仕事に臨もう
今回は、介護職のユニフォームについて解説しました。
介護の現場に用いるウェアにはさまざまな要素が求められますが、とくに昨今注目されているのは「抗菌」「防汚」「消臭」などの、衛生・安全に関する機能です。
抗菌加工されたウェアを着用して菌やウイルスから入居者を守り、多くの人に笑顔と安心を提供していきましょう。