空調服を導入企業さまレポート[農業・林業編]

農業 林業 導入レポート

農業や林業などで空調服導入が進んでいます

農業や林業は人々の生活を支えるために、とても大事な役割を果たしています。しかし、実際に働いている人たちの苦労はかなりのものです。作業自体も大変ですし、気候に関係なく外に出て働かないといけないからです。特に最近は温暖化の影響か、夏の暑さは耐え難いものとなっています。そのため、農作業をする人たちの中でも空調服を着用するケースが多くなっています。空調服はファンの力を利用して風を服の中に送ることができるものです。風によって体の熱を外に逃がすことができますので、体温上昇を防げるという効果があります。また、汗をすぐに蒸発してくれるので、蒸発する際の気化熱によって体の表面が冷やされる効果ももたらします。こうして、夏の暑い時期でも体温を安全な範囲内に保つことができて、熱中症を防げるのです。また、汗がすぐに乾くため、さらっとした感じになり、服が張り付いたりべたついたりすることもなく、快適に過ごせるというのもメリットと言えます。

夏場の長時間の野外作業の危険性

夏場の野外作業

農園で作業をする人は、あまり日を遮るものがない場所で長時間働くことが多いです。夏場はかなりの気温となり、体力を奪います。それだけでなく、急速に脱水症状を進めてしまい熱中症を引き起こしてしまうのです。実際に統計を見ても、平成19年から28年の10年間で、農作業中に193件もの死亡事故が発生していて、非常にリスクの高い環境にいることが分かります。農業や林業をしているのは、高齢の人の割合が高くなっているという点にも注意しなければなりません。高齢者は体温調整がうまくできずに、急速に脱水症状が進んでしまうことがあります。また、喉が渇いているということを自覚しづらくなってくるため、ついつい水分補給を怠りがちです。また、体調が悪くなると手足を動かせなくなり、助けを求めたり水を飲んだりすることができず、重篤化してしまうことも多いのです。

特に林業や農業では少人数で、場合によっては一人で働いているケースも多いため、周りの人が体調の異変に気付いてあげられなかったり、倒れた時にすぐに処置をしてあげられなかったりすることがあります。それだけに、それぞれの作業者や雇用している会社が、しっかりと暑さ対策をすることが重要になってくるのです。

空調服で熱中症対策と効率アップ

こうしたことから、農園で働く人や林業をする人は積極的に熱中症対策を講じる必要があります。採れる方法としては、直射日光を避けて日陰でこまめに休憩することや、水分と塩分を意識して摂取することが挙げられます。しかし、熱中症の根本は体温が上がってしまうことにありますから、ファンの力で体表を冷やしてくれる服は、より効果がはっきりと出やすいという特徴があります。こうした服は暑さ対策を中心に設計されているため、ファンを搭載しているだけでなく、UV加工を施すなどして太陽光を受けることで感じる熱を軽減したり、日焼け対策をしたりできるというのも強みです。総合的な夏の屋外作業への対策を採ることができるのです。

こうしたアイテムを利用することは、熱中症を防ぐだけではありません。体力の消耗を防いでくれるので、疲れにくいという効果もあるのです。思考を明晰に保ち体力を十分に使えるため、生産効率が上がるというメリットもあります。もちろん、仕事をするに当たって健康が第一なのは変わりがありませんが、より生産的に作業を行っていくためにも、こうした作業服を使うことを検討してみる価値は十分にあると言えるでしょう。

空調服導入レポート

山口県 果物農家 さまの場合

農家には空調服

導入のきっかけ

気温が高くなる時期に収穫をするのですが、タイミングを逃さないために数日中に急いで作業をしなければなりません。そんな時に猛暑日になると、作業がとても大変です。休憩をかなり頻繁に入れないと続けられませんし、重い収穫物のボックスを運ぶので体力も消耗します。何とか安全に作業ができる方法はないかと思っていた時に、このファン付きの作業服を見つけました。

導入してみた効果

農園で作業してくれる人は高齢の方が多いので、どうしても暑い時の作業は心配でした。しかし、この服を着始めてからは、皆さん体調を崩すこともあまりなくなって、安心してお任せできるようになりました。また、作業を終えた後も疲労困憊という様子ではなくなったので、無理をさせずに済んでいるのもうれしいところです。

使用した従業員の感想

「毎年夏には収穫作業の手伝いをしていましたが、今年はこの服のおかげでとても快適でした。涼しいというのもありますが、汗で服がベタベタにならないのもさわやかでいいですね。」

北海道 畜産業 さまの場合

酪農には空調服

導入のきっかけ

屋外で働くことが多いですし、畜舎もエアコンなどを入れるわけにはいかない開放タイプです。そのため、夏は毎年のように夏バテしてしまったり、熱中症気味になったりする人が出ていました。暑くても動物相手の仕事は休むわけにはいかないので、対策を講じる必要があり、検討している中でこの服の案が出てきました。

導入してみた効果

スタッフたちの仕事のきつさが軽減されているのが実感できます。体調を崩すこともかなり減りましたし、熱がこもる畜舎から退避してくる頻度も減っています。夏でも他の季節とそう変わらない、生産的な仕事ができるようになっています。

使用した従業員の感想

「体に熱がこもらないのが実感できます。ベストタイプの服なので腕を回しやすくて、いろいろな作業がしやすいのも気に入っています。この仕事だと、どうしても服に動物の臭いが付くのでこまめに洗濯をしないといけませんが、洗濯しやすいというのもいいですね。」

和歌山県 林業 さまの場合

林業には空調服

導入のきっかけ

作業員の平均年齢が上がってきていて、ちょっとしたことで重大事故につながるリスクが高まっていることを危惧していました。特に夏の時期は、下草が生えやすいなどの関係で作業も大変になります。熱中症の危険を少しでも減らすために、この服を導入しようと決めました。

導入してみた効果

夏の屋外作業が楽になったという感想をたくさんいただいています。会社としても、どうしてもこの時期は作業効率が落ちてしまうのですが、導入してからはその落ち幅が減少しています。空調服の支給にはそれなりのコストがかかりましたが、それだけの価値は十分にあったと考えています。

<h4使用した従業員の感想</h4
「梯子を使って高いところに登る作業をすることが多いですが、夏の暑い日は頭がボーっとすることもあって、ヒヤッとした経験が何回もあります。でも、この服を着るようになってから、集中力を保って仕事ができるので安心です。体力的にも楽になって、毎年夏の後半になっていた夏バテも今年は大丈夫でした。」

猛暑の熱中症対策に空調服を

農業にも空調服

農作業や林業では、屋外での仕事が大半を占めますので、夏の時期には熱中症の危険がとても高くなります。そのためにも、ファン付きの作業服の導入はとても大きな保護となります。命を奪うほどの重大な症状をもたらすことがある熱中症を防ぐためには、必要性の高いアイテムだと言えます。特にこうした作業は高齢の方が携わっていることが全国的に多いので、よりそのニーズは高いものがあります。安心安全に仕事を続けていくためにも、こうした装備を活用していきたいものです