ファン付き作業服(空調服®・空調風神服)のメリットとデメリット(2024/03/15更新)

空調服のメリットとデメリット

今や夏場の定番 ファン付き作業服

夏の暑さは外で働く人にとっては過酷なものです。世界的に温暖化が進んでいると言われていますが、日本でもその影響夏場の暑さに出ていて、以前よりも日本各地で過去最高気温が記録されたり、猛暑日が多くなったりしています。そんな中、建設現場や倉庫、警備作業など、外で働く人にとって、体温のコントロールは仕事を快適に進めるために欠かせないポイントです。夏場の暑さは熱中症を簡単に引き起こしますので、命に関わることでもあります。

そこで、多くの人が作業着として、ファン付きの作業服を利用するようになっています。着る理由は、なんと言っても「とにかく涼しい」からです。服にファンを装着して、常に体に風を当てウェア内を循環させる仕組みで作られてたアイテムで、着用するとしないとでは相当な差があります。この服が出たばかりの時には、メーカーが少ないということもあってかなり高額でしたが、今ではたくさんのメーカーが参入し、気軽に買える価格になっています。また、機能やデザイン面でも工夫されていますので、より作業がしやすくなっています。

こうしたことから、夏場の作業着として定番と言えるほどのアイテムになりました。多くの人が実際に使用していて、職場だけでなくアウトドアなどでも着用されるケースも多くなっています。

そもそも空調服®・空調風神服って何?

空調服®のイメージ

ファン付き作業服は、さまざまなアイテムが発売されていますが、その代表的な商品が株式会社サンエスを中心とした企業から発売されている「空調風神服」と、株式会社空調服が中心とした企業から発売されている「空調服®が、機能面、品質・価格から見てお薦めの商品となっています。またソニーのウォークマンのように、ファン付き作業服全般を指して、株式会社空調服の商品名である「空調服®」という名称が一般的に使われる場合があるようです。

空調服®・空調風神服ってなぜ涼しいの?

空調服®と空調風神服のファン

空調服®・空調風神服が涼しくなるメカニズムは、大きく分けて2つありあります。

1つ目は風による熱の発散にです。同じ気温で同じように日光に当たっている場合でも、風が通るところとそうではないところとでは、物体の表面温度が大きく変わってきます。これは風が通過する際に熱を奪うからです。この原理を利用して、空調服®・空調風神服ではファンで風を作ることによって、効率的に服内の熱を発散することができます。

2つ目は気化熱による冷却です。人は通常汗をかき蒸発させることによって体温調整を行います。この原理を活用しファンで作られた風の効果で、汗を効率的に蒸発させて体温を下げる効果を得られます。

空調服® 空調風神服のメリット

現場で使用される空調服®

仕事をする上で、暑さを解消し、快適に働けるというのは大きな点です。結果として作業効率が上がりますので、よりスピーディーに仕事を進められます。暑いと動きが緩慢になりますし、休憩時間も多めに取らないといけません。この服を着ることでそのロスが減り、より早く仕事ができるようになります。そのため、普通の作業着より高い価格だとしても、作業効率が上がって、結局のところ、低コストで仕事ができるようになるのです。

また、作業員の安全を確保できるというのもメリットです。夏は熱中症にかかるリスクが急激に上がり、下手をすると命を失ってしまう恐れさえあります。会社として従業員を守る責任がありますので、そのための備品の一つとして、この服を支給するというのは福利厚生の一部であると言えます。

熱中症だけでなく、現場での事故のリスクを下げられるのもメリットの一つです。暑い時期はどうしても作業員の集中力や体力が下がってしまいます。すると、単純なミスからのアクシデントが発生しやすくなります。その点、体温をコントロールできるこの服を着ることによって、こうした事故の危険性を減らせるのです。一度現場で事故を起こしてしまうと、作業ストップなど無駄なコストをかけることになってしまいます。事故リスクを下げられるのであれば、会社としても大きなメリットを持つことになります。

空調服® 空調風神服のデメリット

空調服®導入の経費

デメリットとしては、やはり購入するのにコストがかかるという点です。昔に比べて随分価格が下がったとはいえ、やはり普通の作業着よりも高いのには変わりがありません。そのための予算をあらかじめ検討しておく必要があります。

また、ファンとバッテリーを装着しているため、普通の作業着よりも重いというのもデメリットの一つです。また、服がかさばるという点もあります。激しい動きをする作業や微妙な動きが求められる仕事、狭い場所での作業などではこうした点が邪魔になって、仕事のしづらさを感じさせることもあります。とはいえ、ベストタイプの商品が出ていたり、ファンやバッタリーが小型化されていたり、動きやすさの面でも改善が図られていますので、こうした商品を選ぶことで解消できます。

作業用ユニフォームとして選ぶポイント

空調服®をユニフォームに

ファン付き作業服を作業用ユニフォームとして採用する際にまず考えないといけないのは、その製品を製造しているメーカーが信頼できるか?どうか?といった点です。その点では「空調服®」「空調風神服」は最大手と言って良いブランドですので安心です。またその商品が継続性のあるものかも大切です。せっかくユニフォームとして採用したのに翌年には廃盤になってしまったなんて残念話もよくあります。その点こちらの2点のアイテムなら安心です。

形状や機能については業種によって異なりますが、企業様のユニフォームとしてはベーシックな長袖が比較的選ばれる場合が多く、袖が邪魔になるような作業がある場合に半袖やベストが選ばれる企業様が多いです。

あとカラーに関しては、企業イメージなどで指定がない場合は白・灰系や紺系の落ち着いた色味のものが人気があります。

まとめ

ファン付き作業服(空調服®・空調風神服)は夏の過酷な現場を快適に過ごすのにとても役立つアイテムです。服自体が重くなる、かさばるなどのデメリットもいくつかありますが、安全かつ効率よく作業ができるということを考えると、メリットの方が明らかに大きなものがあります。

いくつものメーカーで様々なタイプの服が出ていますが、実用性の高さから空調風神服がおすすめです。涼しく過ごせるという基本的な性能に加えて、コスパの良さや耐久性などの実用性が高いというメリットがあるからです。質が高く使いやすい商品を選んで、過酷な夏場の現場を少しでも楽に過ごせるようにしましょう。