旭蝶ってどんな会社?[頑張れニッポン!メーカー応援企画]

旭蝶とは?

広島県府中市。繊維産業で栄えたこの街に、一風変わった作業服メーカーが存在します。

その名も「旭蝶(旭蝶繊維)」という会社です。

旭蝶はアグレッシブで開拓心あふれる姿勢を持ち、さまざまな機能を持つワークウェアを市場に多く提供してきました。

今回は、常識の枠を超えて挑戦し続ける作業服メーカー「旭蝶」について解説していきます。

旭蝶ってどんな会社?

旭蝶(旭蝶繊維)は、広島県府中市を拠点としてワークウェアを制作・提供するメーカーです。

1937年に創業し、1954年に現在の場所へ本社を移転、そして1965年に旭蝶繊維株式会社となります。

旭蝶という社名は、戦後の主力製品であった学生服のボタンから取っているそうです。

異物混入防止の作業服「ポケットレス」や、透湿防水素材の「ゴアテックス」、形態安定仕上げの「パーマネントプレス」、制電機能を持つ「ネバービート」など、時代に合わせてさまざまな付加価値を持つワークウェアを多数製造してきました。

どの会社もやらないような挑戦的なアイテムの製造に果敢に挑む、チャレンジングな姿勢が魅力の企業です。

オリジナリティあふれるワークウェア

旭蝶は、さまざまな機能を搭載したアイテムを時代に合わせて提供し続けてきました。その一部を紹介します。

ゴアテックス

旭蝶のワークウェアのなかでも、ゴアテックスを使った製品は高く評価されています。

ゴアテックスは、もっとも優れた防水性能を持つ素材といわれています。正確には「防水透湿素材」であり、外部からの水は内側へ通さないものの、身体から排出された汗や水蒸気は外へ逃すことができるという、相反する機能を持った素材です。そのため、作業中などでも体が蒸れて不快になることなく、快適なコンディションを保てるのです。

旭蝶は、レインジャケットやパンツ、コートなど、さまざまなジャンルのゴアテックス製品をラインナップしています。

ゴアテックス

ポケットレス

ポケットレスというシリーズは、その名のとおりウェアにポケットが付いていない製品群のことです。

作業服に必須である「ポケット」を一切付属しないウェアという、画期的な発想のアイテムです。外部からの異物混入を防ぐことができるため、ウェアの内側を清潔に保ちやすくなり、事故などの可能性も低減させることがます。

たとえば食品業界や精密機器業界など、異物混入などを特に注意しなければならない業界の業務において活躍できるウェアです。

ポケットレス

「MADE IN JAPAN」 デニムワークウェア

2015年に発表されたYOROI WORKS(鎧ワークス)は、同じ備後エリアに居を構える著名デニム企業の「カイハラデニム」とコラボレーションしたシリーズです。

今まで、作業着業界においてはあまり作られてこなかった「デニム素材のワークウェア」を制作しています。滑らかで柔らかい糸を使用することで、デニム独特の硬さを感じさせないような作りになっており、ストレッチ性の高い製品に仕上がっています。

素材と生産はMADE IN JAPANに徹底的にこだわっているため、それなりのコストはかかるものの、それ以上の付加価値を付けることを目指しました。そして見事にユーザーからの支持を得ることができ、新聞などのメディアにも大きく取り上げられることとなりました。

「とにかく安く」という、服飾業界の大きな流れに対抗するような試みを成功させたことにより、業界内外から一目置かれるブランドとなっています。

デニムワークウェア

大学との共同開発のアシストスーツ「e.z.UP」

旭蝶は、「e.z.UP(イージーアップ)」というアシストスーツを、早稲田大学理工学術院大学と共同開発しています。

ワーカーの身体的負担を軽減させ、おもに「持ち上げる動作」を補助する仕組みのスーツです。腰や膝を曲げると、腕が持ち上がる仕様になっており、体の動きをアシストしてくれます。膝を深く曲げるごとに連動し、さらにアシスト力がアップする仕組みになっています。

1度サイズ調整をおこなえば1分程度で脱いだり着たりできるという、着脱の容易さも優れています。また、洗濯機に入れての洗濯も可能であり、日々のメンテナンスも容易です。

介護や農作業、建設業など、さまざまなシーンでの活用が期待されています。

アシストスーツ

 

日本初進出・海外ブランド

旭蝶は、日本初進出のワークウェアブランドも複数取り扱っています。

MASCOTR

MASCOTRは、1982年に創業したデンマークのワークウェアブランドです。北欧企業らしいスタイリッシュなデザインと絶妙なカラーリング、そして高い機能性を兼ね備えたアイテムを多数提供しています。

MASCOTR ADVANCED

MASCOTR ADVANCEDは、MASCOTRのハイクラスラインという位置づけのブランドです。防水ジャケットやラグランTシャツ、4wayのストレッチカーゴパンツなど、上質でクオリティの高いアイテムが用意されています。

特筆すべきは「3LAYERシステム」という、天候や気温などに応じてウェアを組み合わせることのできる機能です。

たとえばインナーには吸湿発散性のあるもの(レイヤー1)を選び、ミドルレイヤー(レイヤー2)には断熱性を持つジャケット、そしてアウター(レイヤー3)には防水性と防風性を備えたレインジャケットを着る、といったレイヤードスタイルを提案しています。

会社のユニフォームとして「一味違う」ものを求めている方々にはピッタリのシリーズといえるでしょう。

MASCOTR ACCELERATE

MASCOTR ACCELERATEは、幅広い製品群を組み合わせて多様なコーディネートができるブランドです。

どのモデルも、あらゆる環境にマッチするシンプルなデザインで制作されており、老若男女が着用することのできるサイズ・カラーの豊富さが魅力です。

また、4方向にストレッチが効くため、スムーズに体を動かすことができます。

MASCOTRとは?

 

旭蝶は、常にオンリーワンを目指し続ける、強い精神を持ったワークウェアブランド

今回は、作業服メーカーの旭蝶(旭蝶繊維)について解説しました。

旭蝶は、オリジナリティの高いウェアを作り出している、独創的な企業です。デニムブランドや大学とコラボレーションするなど、作業服業界のなかでも少し異端の存在として注目されています。

パイオニアを目指し、あくなき挑戦を続ける旭蝶の動向に、これからも目が離せません。

 

 

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